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(天声人語)文系・理系の先に 2025年1月18日 5時00分

  • 執筆者の写真: 羅夢 諸星
    羅夢 諸星
  • 1月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月17日

英国の著述家C・P・スノーは、「文系と理系の分断」を指摘した先駆者と言われる。1959年に行った講演で、西欧社会が「文学的知識人」と「科学者」の二極に分かれつつあり、互いに理解しようとしないと嘆いた。前者は熱力学の基礎を知らず、後者はシェークスピア作品を読まないと述べて論争になった




▼スノー自身は大学で物理化学を学び、小説も書いた文理融合の人だった。興味深いのは、英国で分断が進んだ理由に「教育の極端な専門化」を挙げたことだ。唯一の解決策は教育を再考することだと、講演で力説した



▼日本でも、「文系・理系の壁」が言われて久しい。特に不合理に感じるのは、大学受験に合わせたコース分けだ。多くは高2からクラスが分かれるため、高1で岐路に立たされる。自分がどの分野に向くのかが明確な16歳は少ないだろう



▼きょうから始まる大学入学共通テストでは、文系・理系にかかわらず役立つという「情報1」が加わった。新学習指導要領に対応した新たな科目で、データ分析やプログラミング、情報モラルなどを扱う。試作問題に挑戦してみたが、時代の流れを感じた



▼地球温暖化や感染症対策、エネルギー問題。グローバル化とIT化が進む中、学問の垣根を越えた研究分野は増えている。文理融合が求められる今日、未来の自分像が浮かぶ柔軟な進路選びであってほしい



▼今年の志願者は、約49万5千人。体調を整え、猛威を振るうインフルエンザに気をつけて。健闘を祈る。




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