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(天声人語)脳をまねる 2024年10月11日 5時00分

  • 執筆者の写真: 羅夢 諸星
    羅夢 諸星
  • 2024年10月12日
  • 読了時間: 2分

アルミ箔(はく)で出来たヨーグルトのふたをはがすと、裏についていた固まりが玉になって落ちてゆく。あの仕組みは、ハスの葉っぱをヒントに開発された。密集した毛が水をはじくのに学んで、ふたに細かい凹凸をつけた

▼自然界にあるものをまねして、科学技術に生かす。こちらもその一つである。人間の脳の仕組みを模倣した回路「ニューラルネットワーク」で、コンピューターに学習させる。人工知能(AI)の基礎をつくった2人が今年のノーベル物理学賞に選ばれた

▼受賞者の一人、トロント大のジェフリー・ヒントン名誉教授は始めから物理学まっしぐら、ではなかった。「私は心理学で落第し、物理学で中退した」というのがお気に入りの自己紹介だ。だからこその発想だったのだろうか

▼AI分野で、人の脳をまねるというアイデアは1950年代からあった。多くの学者は奇抜なものと見放したが、ヒントン氏は違った。アイデアというものは間違いと証明されるまで捨ててはいけないと考えたそうだ。いわく「古いアイデアは新しい」

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▼いまAIは創薬など多くの分野で活用されている。ノーベル化学賞もAI関連だった。一方、その急速な発展には、ヒントン氏自身が懸念を表明している

▼「我々は、自分より賢いものを持った経験がない。手に負えなくなる脅威がある」。先日の会見での発言だ。AIのゴッドファーザーと呼ばれるヒントン氏の、先を見る目。間違いと証明されるまで、一蹴するわけにはいかない。

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