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<産経抄>英語力を問うより先に 2024/11/22 05:00

  • 執筆者の写真: 羅夢 諸星
    羅夢 諸星
  • 2024年11月22日
  • 読了時間: 2分


英語の授業でデジタル教科書を活用して発音の練習をする児童

プロ野球巨人の黄金時代、優勝旅行でハワイに向かう機中の出来事だという。機内食はビーフかチキンか。客室乗務員が尋ねて回った。川上哲治監督は「ビーフ」と答え、王貞治選手が「Me too(私も)」と相づちを打つ。


▼あなたは? 長嶋茂雄選手は言ったそうである。「ミー、スリー」。放送作家の高田文夫さんが、小耳にはさんだ話として自著『ご笑納下さい』に書いている。英語の初心者をミスリードする会話には違いない。さりとて、楽しみながら英単語を覚えるには、格好の教材だろう。


▼日本の英語力が下がり続けていると聞く。新型コロナウイルス禍により海外との交流が減った、日本人が内向き志向になった―などと、理由はさまざまに語られている。英語教育の低年齢化が進んだことを思えば、どこか腑(ふ)に落ちない話ではある。


▼教材か、教え方か、学ぶ側の意欲か。問題の根はどこかにあるのだろう。昨今は訪日客が急激に増えてもいる。多くの人と交わり視野を広げる上で、英語を話せるに越したことはない。一方で、スマートフォンの翻訳機能が言葉の溝を埋めてくれるから、不便もさほど感じない。


▼世界には多様な言葉があり、英語はその一つに過ぎない。むしろ、SNS上で飛び交う貧弱な日本語の方を先に治療してはいかがだろう。自国の言葉を粗末にする人が、「英語だ、語学だ」と息巻いたところで「Me too」とはうなずけない。


▼必要に迫られれば、使う人は使う。英語の不出来をことさら気に病むこともなければ、卑下することもないように思える。先の書には、こんな長嶋語録も。「打つと見せかけてヒッティングだ」。言葉の豪快な空振りが、相手との距離を縮めることだってある。


確か、藤原正彦先生が幼児教育の一貫として、母国語を諄く叩き込んで、幼児期から英語教育を施すべきではないとの教育論をご展開為されていらっしゃった筈でしてね。


藤原先生にその手の書籍があった筈でして・・・




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