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  • 2024年10月9日(水) きょうの潮流

    2024年10月9日(水) きょうの潮流  また一人、名物教師が世を去りました。元東京都立 戸山高校 教諭の 武藤徹 さん。数学者として著作は40冊以上に。「 共産党 員として生きてきたことは誇りです」と、街頭宣伝では誰よりも多くビラをまく情熱の人でした ■高校数学で ケプラーの法則 ケブラーの第三法則とは? 第3法則 (軌 道長 半径 や公転周期 は惑星ごとに異なるが) 公転周期の二乗 は軌 道長 半径の三乗 に比例する 。 言い換えれば,公転周期の二乗 と軌 道長 半径の三乗 の比は惑星によらず一定である。  武藤徹さんは、高校数学の名物教師で、著作が40冊以上ある数学思想家でもあった。小学生、一般向けから大学数学の教科書まで。大東文化大元講師の三浦基弘さん(81)は、後期のほとんどの著作で編集者として伴走した。「武藤先生は相手の存在を認め、決して偉ぶらない。会った人のほとんどがファンになってしまう」  一貫して勤めた都立 戸山高校 では、男女とも生徒には「さん」付け。敬語で話した。教科書は使わない。すべて手書きの ガリ版 刷り。最初の授業が「A=BならばB=A」で始まる。 進学校 の高校1年数学で、生徒は驚き、受験を不安に思う者もいた。だが、ラジカル(根源的)な授業は、高3最後に ケプラーの法則 を高校数学だけで証明してしまう、高度な学問体系だった。  神戸市出身。1944年に 東京帝国大学 理学部数学科に入学し、 矢野健太郎 さんのゼミに入る。しかし、ゼミではむしろ矢野さんに講義するほどの実力だったという。 戸山高校 で武藤さんに学んだ吉田克明日大元教授(数学・76歳)は、「矢野ゼミでは、ポントリャーギンの『連続 群論 』を、武藤先生が講義していたそうです。まだ和訳がなかったので数カ月でロシア語をマスターし、10ページずつ暗記して講義した。矢野先生はその後、 微分幾何 の大家になったが、武藤先生がいなかったらどうだったろうか」。  大学卒業時、国公私立大の複数から招きがあったが、迷わず、都立第四中学校(現都立 戸山高校 )の数学教師を選んだ。「数学者になれば、定理の一つや二つは発見できるかもしれない。でも、教師として一万人以上の生徒に接した方がいい」。生前、武藤さんはそう語っていた。  「私は進路の決まった人ではなく、これから進路について考えようという人に魅力があった。相談相手として役に立つと思ったからである」と、「武藤徹著作集 第5巻」には書いている。 ◇後半は、戦争体験した武藤さんの市民としての姿に触れます。アロハ記者との縁も。 ■平和を守るための科学的思考  もう一つの理由に、戦争体験がある。大学時代に 東京大空襲 にあい、敗戦直前には 参謀本部 に徴用され、長野で米軍の暗号解読に従事した。  「はからずも戦争を生き残った。あとは余生」と本人に聞いたことがある。平和を守るための科学的思考を教えたい。授業では、 ベトナム戦争 の新聞報道を素材に、米軍の民間人殺傷を論証することもあった。 憲法 を守る 早稲田9条の会 の 世話人 代表をつとめるなど、 平和運動 、 市民運動 にも熱心だった。  武藤さんの数学は、常に現実の世界に結びついた数学だった。  流行性 感冒 で学級閉鎖が議論されたことがあった。「武藤先生は 微分方程式 を駆使して、すでにピークが過ぎていると証明したプリントを配布し、閉鎖の必要なしと職員会議で提案した。のちに教研集会で、戸山高の数学教師に聞いてみたんですが、『数学教師でも方程式はよく理解できなかった。でも武藤先生が言うならと、みんな納得した』と笑っていました」 (三浦さん) 国立感染症研究所 が新宿区戸山へ移転する計画が持ち上がり、近隣住民らが差し止め訴訟を起こした。武藤さんも訴訟団に参加し、情報公開で入手したデータを元に、精緻(せいち)な確率論を駆使して感染研の主張を論破した。裁判は原告敗訴となったが「裁判所も武藤さんの科学的論証を理解できず、『しょせん高校教師』という 権威主義 で黙殺したんじゃないか」(三浦さん)。 ■〝病欠〟見舞いから「教育力」発揮  私事にわたるが、打ち明けたほうがフェアだろう。記者は 戸山高校 で武藤さんに3年間、数学を教わった。2、3年生の担任教師でもあった。  じつにつまらん理由で、高2の途中から学校へ行かなくなった。通学しているふりをして、パチンコ屋や映画館に通い、日雇いの肉体労働をしていた。武藤さんは〝病欠〟を心配し、自転車で自宅に見舞ってくれた。おかげで、親にずる休みがばれた。  出席数は半分もなかった。高3で留年が決まった。家は貧家で、留年する余裕などない。中退の意思を告げた。武藤さんは「短慮はよくない」と、全教科の教師にかけあって、体育や音楽も含め、すべての学科で長い作文を書かせ、もって「卒業」としてくれた。  いま、ライターとして文章を書いて生きているのは、武藤さんのおかげだ。  「僕の教育力が試されている。教育は長い目で見なければならないと、武藤先生がつねづね語っていた生徒とは、あなたのことでしょう?」。7月、武藤さんのお別れの会で知遇を得た三浦さんに、そう言われた。  長男の しげる さんに見守られ、自宅で息を引き取った。7月7日。99歳だった。 (近藤康太郎) 注目コメント試し読み 辛酸なめ子 (漫画家・コラムニスト) 2024年8月31日9時0分 投稿 【視点】 アロハ記者の高校時代の恩師エピソードからは真の教育者の矜持が感じられます。流行性 感冒 で学級閉鎖にすべきか議論中、 微分方程式 を駆使して、すでにピークが過ぎていると証明したというエピソードには驚かされました。コロナ禍についても、独自の計算で予測してくれそうで、こんな担任の先生がいたら心強いです。アロハ記者が留年しそうになって、作文で卒業できるように采配してくれたエピソードも良かったです。アロハ記者の文章の才能を見抜いていたのでしょう。生徒の個性や才能を伸ばしてくれる先生との出会いは貴重です。そしてアロハ記者近藤さんは、稲作や狩猟でも次々と師匠的な存在を見つけています。準備ができた時に素晴らしい師匠と出会えるのは本人の資質や人徳の賜物なのかもしれません。 ebookでシェアする Xでシェアする 大村美香 ( 朝日新聞 記者=食と農) 2024年8月31日15時42分 投稿 【視点】 私は近藤さんの3年ほど後に同じ高校に入学し、1年生の時に武藤先生の授業を受けました。 ガリ版 刷りを使った授業は、簡単なようで難しく、ついていけなかった私は、こっそり本を読んだり、所属していた新聞部の原稿を書いたり。先生はお見通しだったと思います。しかし、注意をされたことは一度もありませんでした。振り返って、数学は学び損ねましたが、大事なことを受け取った時間だったと感じています。 ▼1925年、神戸市の生まれ。7月に亡くなった時は99歳でした。小学6年の時、貧しい家の子が学校で差別されるのを見て、「どんな子にも平等に接する教師になろう」と決意します ▼ 東京帝国大学 理学部数学科在学中、 東京大空襲 に遭いました。敗戦直前、陸軍 参謀本部 に徴用され、暗号解読に携わります。 沖縄戦 や原爆投下の情報に触れ「次はどこがやられるんだ?」と背筋が寒くなったといいます ▼戦後、教育の目的は「人格の完成」とうたった 教育基本法 に感動。自らの指針とします。教科書は使わず、手書きプリントによる授業。教え子の元会社員の野崎悟一さん(77)は「テストで点数をとるためでなく、数の世界の本質を体系的に教えてくれた。数学にとどまらない、精神的な恩恵を受けました」と ▼元教え子たちとの勉強会を自宅で70代半ばまで続け、数学はもちろん、 哲学書 や『 資本論 』も読みました。早稲田 九条の会 の 世話人 代表をつとめ、地域で始まったピースデモは、新宿全体に広がり、いつも先頭を歩いていました ▼2年前に体調を崩すまで、真冬でも地元の党 支部 の朝宣に参加。「 憲法 を守り、 共産党 を大きくするため、命ある限り尽力したい」。7年前に本紙で語った通りの、献身的な生涯でした。

  • (社説)裏金一部非公認 首相決断 国民に響くか 社説 2024年10月8日 5時00分

    厳しい世論に方針転換を余儀なくされたのだろう。ただ、実態解明や抜本的な政治資金改革を伴わねば、失墜した 自民党 への信頼を取り戻すのは容易ではあるまい。  石破首相が一昨日、裏金問題で党の処分を受けた議員のうち、安倍派幹部ら一部を、次の 衆院選 の 小選挙区 で公認しない方針を発表した。公認する場合も、 比例区 への重複立候補を認めず、復活当選をできなくする。「退路を断って 有権者の審判 に当落をゆだねる」という。  首相は当初、裏金問題を蒸し返さないという党執行部の意向を追認。裏金議員も「原則公認」とする方向で調整していたが、世論の反発に加え、党内からも選挙への悪影響を懸念する声が上がり、 衆院 解散の3日前というギリギリでの軌道修正となった。  だが、首相が判断基準とした党の処分自体が、真相究明を置き去りに、形だけのけじめを急いだ、甘いものだったことを忘れてはならない。処分対象も、 政治資金収支報告書 への不記載があった85人中、過去5年の総額が500万円以上の39人にとどまる。  党の役職停止1年の処分を受けている安倍派の 松野博一 氏は、国会の 政治倫理審査会 出席を理由に公認される見通しだ。しかし、安倍派でいったん廃止を決めたパー ティー 券収入の還流が「復活」した経緯について、安倍派幹部の証言は食い違い、真相はわからずじまいとなった。 政倫審出席をもって説明責任を果たしたとはとてもいえない 。  比例単独議員の扱いは公表されていないが、名簿登載は認められないのが当然だ。  首相は 衆院 解散前の国会論戦の重要性を再三指摘しておきながら、総裁になるや「最速」での選挙実施を表明した。公認問題の方針転換が、党内事情より国民を向いた意思決定に向かう契機になるのか、注視したい。  きのうから、首相の 所信表明演説 に対する各党の代表質問が始まった。「自分の言葉で語りたい」と言っていた割には、首相の答弁は総じて、 過去の政府の説明をなぞるもの だった。  例えば、総裁選で導入に前向きな姿勢を示していた選択的 夫婦別姓 については、「国民各層の意見や国会における議論の動向などを踏まえ、さらなる検討をする必要がある」といった具合である。  これではとても、 衆院選 に向け、国民の判断材料を十分示すことにはならない。今からでも遅くはない。解散日程を見直し、原点にかえって、 予算委員会 での論戦にたっぷり時間をかけたらどうか。

  • 2024年10月7日(月) きょうの潮流

    2024年10月7日(月) きょうの潮流  「 ペルソナ・ノン・グラータ (好ましからざる人物) 」。 ラテン語 由来の外交用語は、派遣された外交官を受け入れない場合や追放する際に使われます。このほど 国連事務総長 を ペルソナ・ノン・グラータ だと入国禁止にした国が現れました ▼ イスラエル です。 イスラム 組織 ハマス の越境攻撃で始まったガザ侵攻から、きょうで1年です。殺りくと飢え、生きる希望を奪われ続けたガザの人々の苦しみを一刻も早く終わらせたい。しかし イスラエル の攻撃は隣国 レバノン にも広がり、 中東の緊張は高まる一方 です ▼ レバノン への地上侵攻を受けた、イランの イスラエル へのミサイル攻撃。 安保理 でグテレス事務総長は「停戦が絶対に必要だ」と訴えましたが、イラン批判がないと反発したのが イスラエル でした ▼ほどなく 安保理 はグテレス氏の全面支持を表明。「中東の緊張が高まる中、事務総長や国連が関与しない決定は逆効果」(報道機関向け談話)だと国連業務への妨害を戒めました ▼昨年10月に「 ハマス の攻撃は無から生まれたわけではない」と述べ、 イスラエル による長年の占領、入植地拡大、経済封鎖の問題を指摘していたグテレス氏。 イスラエル のガザ軍事作戦に対しては、 国際司法裁判所 がジェノサイド(集団殺害)行為を防止せよ と命じました 国際司法裁判所 は何を裁くのですか? ICJは15名の裁判官で構成され、 国際法 に従って、国家から付託された国家間の紛争を解決し、正当な権限を与えられた国連の主要機関および専門機関から諮問された法律問題について勧告的意見を与える という二重の役割を持っています。 ▼国際社会は、 国際法 や国際人道法を守れと声を強めています。今週末は世界で「即時停戦を」と街頭デモが繰り広げられています。「ジェノサイドをやめろ」「 パレスチナ に自由を」と。

  • 國を強くすることを切望する方にとっては、憲法は変えたいでしょ・・・

    國が潤わなかったら、結局、国民が困惑するでしょ・・・ 生きることは端から厳しい・・・ 國が栄えて、国家国民がその恩恵を被るべきだとの信念のお強い方は、帝国 憲法 に比重が高いし、また、 憲法改正 などという生ぬるいことを考えずに、創造 憲法 でしょ! 先の大戦 を生身でご存じの先人も他界傾向が強まった・・・ 或る意味、極右主義の人も 或る意味、 極左 主義の人も 戦後を彩った、多くの先人たちの野望とその挫折も遠い夢物語となりつつある、 現代社 会の実情であるのではないだろうか。

  • 戦前まで宗教国家(天皇教)だったが、戦後80年、宗教国家の頚木を離れて、科学技術立国国家を目指してきたが。神仏不在だと・・・😨

    神仏といっても、何種類もあるので・・・ 総理が 文民統制 なさろうとお考えでも、神仏を統一不可能です。 或る意味、 憲法 の功罪というものはあってですね。 より国民の心を掴むというのが、金銭との癒着が深くならざるを得ないという、政治手法を国家は採らざるを得なくなった。 金銭との癒着で国民との相互理解を政府が諮るというのは、実にドライな関係である。 ドライは情が希薄で、甘えを許さない社會構造というものが、或る意味では未成年者の暴走行為を生まざるを得ないというのは、未成年者は人同士の情愛を深めていくことを求めているのだと想えます・・・

  • 2024年10月7日(月) 沖縄基地の四つの大問題 「オール沖縄」・あかみね氏勝利を

    2024年10月7日(月) 沖縄基地の四つの大問題 「 オール沖縄 」・あかみね氏勝利を 那覇  志位議長が訴え 日本共産党 の 志位和夫 議長は6日、 那覇市 内で街頭演説を行い、目前に迫った総選挙(15日公示、27日投開票)で、「沖縄の心」を貫く「宝の 議席 」―あかみね政賢予定候補(1区)の必勝と、新垣クニオ(2区、社民)、ヤラ朝博(3区、立民)、金城 トオル (4区、立民)の「 オール沖縄 」4予定候補の全員勝利を呼びかけました。 (志位議長の訴え全文) 2024年10月7日(月) 沖縄の基地をめぐる四つの大問題――あかみね政賢さんと「 オール沖縄 」の勝利を 那覇市 街頭演説会 志位議長の訴え  6日、 那覇市 内で行われた、あかみね政賢予定候補と「 オール沖縄 」4予定候補勝利を訴えた街頭演説会での 日本共産党 の 志位和夫 議長の訴え(全文)は次の通りです。 「 オール沖縄 」の4人全員勝利で、「ユクサー」政権に厳しい審判を  沖縄のみなさん、こんにちは。 日本共産党 の 志位和夫 です。大激戦の沖縄のたたかいに何としても勝ちたい、「 オール沖縄 」とあかみね政賢さんの必勝をとかけつけました。(拍手) 石破茂 首相は、首相になったとたんに「9日解散、27日投開票」と宣言しました。「 予算委員会 をちゃんと開いて、国民に判断材料を示した上で信を仰ぐ」といったのは誰でしたか。数日前の自分の発言を平気で覆す。裏金問題にフタをしたまま選挙に逃げ込む。そういう人が、「納得と共感」を言ってもしらじらしいだけではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手) うちなーぐち (沖縄の方言)では、「うそつき」を「ユクサー」と言いますね。  みなさん、「ユクサー」政権に、沖縄から厳しい審判をくだそうではありませんか(拍手)。「 オール沖縄 」の1区のあかみね政賢さん、2区の新垣クニオさん、3区のヤラ朝博さん、4区の金城 トオル さん――4人全員の勝利のために、保守・革新を超えたご支援を心から訴えます。(拍手) 「沖縄の心」をつらぬく「宝の 議席 」――力あわせ何としても勝利を  あかみね政賢さんは、2000年の初当選いらい、ずっと国会で一緒に闘ってまいりましたが、基地のない平和で豊かな沖縄のために、全力で頑張りぬいてきました。  私が今でも深い感動を持って思い出すのは、あかみねさんが、10年1月に行った 予算委員会 での質問です。 自らの生い立ちに重ね合わせながら、 沖縄県 民の苦難の歴史――米軍による強権的な土地強奪、数々の犯罪と事故が横行し、県民が虫けら同然に扱われた米軍による占領支配を告発し、このうえ新基地建設か、と中止を迫った、あかみねさんの歴史的質問は、議場を静まらせ、議場を圧し、国民的な大反響を呼び起こし ました。(拍手)  県民のたたかいあるところ、つねにあかみねさんの姿あり。それは多くの県民のみなさんが良く知っていることだと思います。 うるま市 石川に 陸上自衛隊 訓練場の建設計画がもちあがったときに、あかみねさんは現地にかけつけて調査を行い、市民のたたかいとむすんで、「 オール沖縄 」の5人の国会議員が衆参の委員会で繰り返し追及し、ついに計画を断念に追い込みました。(拍手)  ほんとうに「宝の 議席 」です。絶対に失うわけにはいきません。「沖縄の心」をつらぬく「 オール沖縄 」の代表、あかみね政賢さんの勝利をみんなの力でかちとろうではありませんか。(拍手) 石破首相は沖縄で何をやってきたか――分断と裏切りを許さない審判を  みなさん、この総選挙では、沖縄の基地をめぐって四つの大問題が問われています。  どの問題でも「 オール沖縄 」と、あかみねさんの勝利がどうしても必要です。  第一は、石破首相が沖縄で何をやってきたのかという問題です。  石破首相と沖縄との関係で絶対に忘れることができないのは、13年11月、 自民党 幹事長として県選出の党国会議員5人を 自民党 本部に呼びつけ、「 辺野古 容認」へと屈服させたことです。記者会見を行う石破幹事長の脇で、うなだれる5人の姿に、「平成の 琉球処分 」だとの県民のみなさんの激しい怒りの声が沸き起こりました。  県民への公約を裏切らせた者と裏切った者のどちらが悪いでしょうか。どちらも悪い(拍手)。裏切りは人間として最低・最悪の行為と言わなければなりません。(拍手)  9月17日、 那覇市 で行われた 自民党総裁 選の演説会で、石破氏は当時のことをわびました。ところがその中身は、「沖縄選出の国会議員に大変な迷惑をかけた」というものでした。わびる相手が間違っているではありませんか。わびるというなら 沖縄県 民にわびるべきではありませんか。(「そうだ」の声。拍手)  みなさん。「 オール沖縄 」とあかみねさんの勝利で、県民の分断と裏切りは決して許さないという審判をくだそうではありませんか。(拍手) 辺野古 新基地建設に展望があるか――「これまでの経験」なら120年かかる  第二は、 辺野古 新基地建設に展望があるのかという問題です。 自公政権 は、昨年12月以来、「代執行」という民主主義と 地方自治 を破壊する乱暴きわまるやり方で 辺野古 新基地を強行しようとしています。しかし、この道に展望があるのか。  あかみねさんは、今年2月の 予算委員会 で、「いったい、いつになったら 辺野古 は完成するのか」と追及しました。政府は「今後12年で基地は完成する」といっています。しかし水深の浅い 辺野古 側の工事でも、当初は「半年で終わる」と言っていたのに、その10倍の5年の年月を要した。あかみねさんは、この事実を指摘し、水深が深く超軟弱地盤が広がる大浦湾側の工事では、長期化は必至ではないかと追及しました。 岸田文雄 首相は苦しくなって、「12年」というのは「過去の経験を踏まえたものだ」と答弁しました。あかみねさんは、「これまでの経験を踏まえるというなら、12年の10倍、120年ということになるではないか」とズバリ批判しました。120年と言えば、今日、おぎゃあと生まれた赤ちゃんが120歳になるまで 普天間基地 はなくならないことになります。“ 辺野古 基地に展望なし”が、あかみねさんの質問で天下に明らかになったのではないでしょうか。(拍手)  政府は、「 普天間基地 の固定化を避けるため」と繰り返します。しかし事実は正反対です。 辺野古 に 固執 するかぎり、 普天間 は固定化される、これこそが真実ではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)  みなさん。「 オール沖縄 」とあかみねさんの勝利で、「 辺野古 新基地建設はキッパリ中止」「 普天間基地 はただちに閉鎖・撤去」の県民のゆるぎない意思を示そうではありませんか。(拍手) 米軍犯罪根絶、 地位協定 改定―― 地位協定 の壁に風穴をあけたあかみねさんの勝利こそ  第三は、米軍犯罪を根絶し、 日米地位協定 の改定への道をどうやって開くかという問題です。  昨年12月、米兵が、16歳にも満たない少女を誘拐し、性的暴行を行うという凶悪事件が起こりました。ところが、政府は事実を公表せず、 沖縄県 にさえ通報していませんでした。この事件を含めて、昨年以降、6件もの性的暴行事件が隠蔽(いんぺい)されていたことが明らかになっています。  少女の人権と尊厳を蹂躙(じゅうりん)する重大事件を、自らの党略のために隠蔽する。隠蔽への反省も謝罪もない。ここまで堕落しきった政治には、厳しい審判をくだそうではありませんか。(拍手)  米軍に不当な特権を与えている 日米地位協定 の改定は急務です。石破氏は、先日の 那覇市 での演説会で、 地位協定 の「見直しに着手する」と表明しました。この発言に期待された方もいるかもしれません。ところが、一昨日の 所信表明演説 では 地位協定 の「ち」の字もありませんでした。この問題でも「ユクサー」の政治をするつもりなのか。石破首相の姿勢が厳しく問われています。  それでは、どうやって前に進めるのか。「 オール沖縄 」と、あかみねさんの勝利です。あかみねさんは、政府が 地位協定 改定に背を向けるもとで、その壁に風穴をあける大活躍をしてきました。少し前まで、公の催し事なら米兵が飲酒運転をしても日本が裁けないという密約があったのです。あかみねさんが「公式行事であれば飲酒運転をしてもいいというのか。そんなことで米軍の犯罪が抑止できるのか」と追及するもとで、日米両政府は、それまでの合意をあらため「飲酒運転はいかなる場合でも公務として扱わない」ことが確認されました。(拍手)  みなさん。「 オール沖縄 」とあかみねさんの勝利こそ、 日米地位協定 改定の、いちばんの力になることを訴えたいと思います。(拍手) 沖縄の軍事要塞化をどうやって止めるか――戦争を絶対に起こさない外交こそ  第四は、沖縄の軍事要塞(ようさい)化をどうやって止めるかという問題です。  「安保3文書」のもと、敵基地攻撃可能な長射程ミサイルを南西諸島にズラリと並べるなど、沖縄の軍事要塞化が日米一体で進められています。今月末、沖縄全域を戦場にすることを想定した「キーン・ソード」と呼ばれる、空前の日米合同軍事演習が計画されていますが、とんでもないことです。その中止を強く要求します。(拍手)  政府が音頭を取って、 先島諸島 の住民12万人を九州各県や 山口県 に避難させる計画を進めていることに、強い不安と怒りが広がっています。 沖縄県 民には、子どもたちを乗せた 疎開 船「 対馬丸 」が撃沈され、多くの犠牲者を出した悲劇の体験があります。かつて沖縄は本土決戦に向けた「捨て石」とされ、たくさんの犠牲者を出しました。今、再び沖縄が、 アメリ カの対中国軍事作戦の「捨て石」にされ、この美しい島が危険にさらされようとしている。こんなことは決して許してはなりません。(拍手)  政府は、口を開けば「有事に備える」と言いますが、それでは外交をやっているのか。戦争を絶対に起こさないための外交にこそ、あらゆる力を注ぐべきではありませんか(拍手)。 デニー 県政がとりくみ、 日本共産党 が提唱しているように、 東南アジア諸国連合 ( ASEAN )と協力して、東アジアの全体を戦争の心配のない平和な地域にしていくための外交こそ、 憲法9条 を持つ国の政府がとりくむべき仕事ではないでしょうか。(拍手)  みなさん。「 オール沖縄 」とあかみねさんの勝利で、沖縄の軍事要塞化をストップさせ、外交の力で日本とアジアの平和をつくろうではありませんか。(拍手) 暮らし応援の政治への切り替えを。「基地と振興策のリンク」をやめさせよう  県民の暮らしをどうやって良くするかも大きな争点です。  物価高騰のもと、政府の調査でも 国民の 6割 が「生活が苦しい」と訴え ています。大企業・大金持ち優遇から、暮らし応援の政治への切り替えが必要です。  みなさん、税金は、大もうけしている大企業と大金持ちに、応分の負担をしてもらおうではありませんか(拍手)。消費税を5%に減税し、 インボイス は廃止にしようではありませんか。(拍手)  沖縄の 最低賃金 は時給952円です。大幅引き上げが必要です。そのカギは中小企業への直接支援にあります。大企業の 内部留保 がどんどん増えています。増えた分に税金をかけ、10兆円の税収を中小企業への直接支援にあて、 最低賃金 を全国一律で時給1500円に引き上げようではありませんか。(拍手)  賃上げと一体に労働時間を「1日7時間」に短縮しましょう。人間はただ働いて、食べて、寝るだけの存在ではありません。暮らしを支える「収入」とともに、「自由な時間」があってこそ、本当に豊かな生活といえるのではないでしょうか。(拍手)  高すぎる大学の学費を、さらにあげる動きがありますが、とんでもありません。「学費ゼロ」をめざして、今すぐ半分にしようではありませんか。(拍手)  沖縄振興予算が10年間で800億円以上減らされました。県民1人あたり年間5万5千円、4人家族なら22万円以上ものお金が奪われています。しかしみなさん、沖縄振興予算とはどういう予算でしょうか。苛烈な地上戦にくわえ、戦後27年にわたって米軍施政下に置かれた、過去の県民のみなさんの労苦に対して、国が「償いの心」として支出してきた県民の暮らし向上のための予算であります。基地とリンクさせて減らすなど絶対にやってはならないのです。(拍手)  みなさん。「 オール沖縄 」とあかみねさんの勝利で、「基地と振興策のリンク」という卑劣な県民いじめをやめさせようではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。 翁長雄志 前知事が言っていたように、米軍基地こそ沖縄経済の最大の阻害要因です。豊かで平和な沖縄をつくるために、一緒にがんばろうではありませんか。(拍手) 「 オール沖縄 」を発展させることにこそ、平和で豊かな沖縄への希望がある  最後にみなさん。 自民党政治 を変え、平和で豊かな沖縄をつくる希望はどこにあるでしょうか。私は、「 オール沖縄 」を発展させることにこそ希望はあるということを訴えたいのであります。  今年は、14年11月の知事選で翁長県政が誕生して、ちょうど10年目の節目の年です。私は、この10年間の 沖縄県 民のみなさんのたたかいから、多くのものを学んできましたが、とくに二つの点を言いたいと思います。  一つは、 保革 の垣根を超えた共闘の大切さです。10年前の県知事選のさい、翁長さんと初めてお会いしました。そのとき、翁長さんが笑顔で語りかけてきた言葉を忘れません。こうおっしゃった。  「これまで沖縄では、基地を挟んで保守と革新が対立していた。そのことでほくそえんでいたのは日米両政府です。これからは、保守は革新に敬意を持ち、革新は保守に敬意を持ち、力を合わせて平和な沖縄をつくりましょう」  互いに敬意をもち、大きなところで団結する。ここにこそ未来があるのではないでしょうか。(拍手)  もう一つは、「勝つ方法はあきらめないこと」という 沖縄県 民のみなさんのスローガンです。私は、17年に沖縄にうかがったおりに、名護市でこの言葉に接し、深く感動しました。強権をもって土砂を投入することはできても、県民の心まで埋め立てることはできません(拍手)。そして県民があきらめない限り基地は決してつくることはできません(拍手)。これが「 オール沖縄 」の固い確信であり、決意ではないでしょうか。(拍手)  短期決戦です。「 オール沖縄 」の底力を発揮し、ご支持の輪を広げに広げ、あかみね政賢さんをはじめ4名の全員の勝利を、どうかかちとらせていただきたい。私たちも全力で頑張ります。(力強い大きな拍手)  志位氏は、 石破茂 首相が、 予算委員会 を開くと言いながらほごにして「9日解散、27日投開票」を宣言したことについて、「数日前の自分の発言を平気で覆す。裏金問題にフタをしたまま選挙に逃げ込む。所信表明で『納得と共感』を掲げてもしらじらしいだけです」と批判。4予定候補全員勝利で「ユクサー(ウソつき)政権に沖縄から厳しい審判を」と訴えました。  志位氏は、沖縄の基地を巡る「四つの大問題」を提起。「どの問題でも『 オール沖縄 』とあかみねさんの勝利がどうしても必要です」と訴えました。 第一に、石破首相が沖縄でやってきたことは何かという問題 です。石破氏は幹事長時代に県選出 自民党 国会議員に 辺野古 反対の公約を撤回させた「平成の 琉球処分 」を強行。「県民への公約を裏切らせた者と裏切った者、どちらも悪い。裏切りは人間として最低・最悪の行為です」と厳しく批判し、「県民の分断と裏切りは決して許さないという審判をくだそう」と呼びかけました。 第二は、 辺野古 新基地に展望があるのかという問題 です。あかみね氏が2月の 衆院 予算委員会 で、 辺野古 の工事が政府の言う12年の10倍、120年を要すると告発したことを紹介。「新基地に展望なし。政府が 辺野古 に 固執 するかぎり、 普天間基地 は固定化されることになります」として、あかみね氏の勝利で「新基地建設はきっぱり中止」「 普天間基地 の即時閉鎖・撤去」の県民のゆるがぬ意思を示そうと訴えました。 第三に、米軍犯罪の根絶、 日米地位協定 の改定への道をどう切り開くか です。政府は沖縄での6件の米兵性犯罪を隠ぺいしたことに反省も謝罪もなく、石破首相は総裁選で公約していた 地位協定 改定に所信表明では一切触れなかったことを批判。「公の催事」での飲酒運転は「公務」で日本側が裁けないとする日米密約を、あかみね氏が追及し、両政府が「公務として扱わない」と合意を改めたことを紹介し、あかみね氏勝利こそ米軍犯罪根絶、 地位協定 改定の最大の力になると訴えました。 第四に、沖縄の「軍事要塞(ようさい)化」を止めると言うこと です。志位氏は、 先島諸島 の住民12万人を九州・ 山口県 に避難させようとしている計画に強い怒りと不安が広がっていると告発。今月末、沖縄全域を戦場にすることを想定して実施される最大規模の日米統合演習「キーン・ソード」の中止を訴えました。  志位氏は、「有事に備えるというが、戦争を絶対に起こさないための外交こそ必要です」と訴え。 玉城デニー 県政がとりくみ、 日本共産党 が提唱する「 ASEAN ( 東南アジア諸国連合 )と協力して、東アジア全体を戦争の心配のない平和な地域にするための外交こそ、9条を持つ国の政府がとりくむべき仕事だ」と力説しました。  暮らしの問題では、消費税5%への減税、 最低賃金 の全国一律1500円への引き上げ、賃上げと一体の「1日7時間労働」、「学費ゼロ」をめざし半額に、「基地と振興予算のリンクをやめさせる」ことを訴えました。  最後に志位氏は、保守と革新を超えて力を合わせようと訴えていた 故・ 翁長雄志 知事の言葉を紹介し、 自民党政治 を変え、平和で豊かな希望は、「 オール沖縄 」の発展にこそある と訴えました。  そして、「勝つ方法はあきらめないこと」という県民のスローガンをあげ、「強権で土砂を投入しても県民の心まで埋め立てることはできない。県民があきらめない限り、基地は決してつくれない。これが『 オール沖縄 』の固い確信と決意だと思います」と強調。「短期決戦で『 オール沖縄 』の底力を発揮し、あかみねさんをはじめ、4人全員勝利へ頑張り抜こう」と力強く訴え、大きな拍手に包まれました。  街頭演説では、沖縄4区の金城 トオル 予定候補もマイクを握り、全員勝利を訴え、新垣クニオ予定候補(2区)の代理として 伊波洋一 参院 議員があいさつ。ヤラ朝博予定候補(3区)と 玉城デニー 知事がメッセージを寄せました。

  • 2024年10月7日(月) 主張

    2024年10月7日(月) 主張 ガザ危機1年 虐殺と侵攻止める強い行動を パレスチナ の ガザ地区 での死者はこの1年で4万1千人を超え、6割の建物が破壊され、新たな避難民は190万人に上ります。  昨年10月7日の同地区の イスラム 組織 ハマス による イスラエル への無差別襲撃と人質拘束は強く非難されるべきです。しかし、 イスラエル のネタニヤフ政権の始めた攻撃は ガザを ジェノサイド(集団殺害) の地獄に追いやり、 ハマス 殲滅(せんめつ)と称して今も続いて います。 イスラエル は隣国 レバノン にも、主権と領土を侵害する 空爆 と地上侵攻を行い、犠牲者は2千人を超えます。2006年の国連 安保理 決議の重大な違反であり、戦闘をやめ直ちに撤退すべきです。 イスラエル はイランの核施設を狙うことも排除しない姿勢です。攻撃拡大は許されません。 ■停戦で事態打開を  地域と世界に重大な影響を与えている事態の激化を止めるカギは、一刻も早い停戦実現で、 イスラエル のガザでのジェノサイドを止め、全人質を解放することです。  この1年、米政権などが イスラエル 支援を続ける一方、世界の市民の運動と各国政府のと りくみは、重要な前進をつくりました。  国連総会は9月18日の特別会合で、 イスラエル に対し、ガザでのジェノサイドの防止、1967年の第3次 中東戦争 で占領した パレスチナ の ヨルダン川 西岸、ガザ、東 エルサレム からの撤退と土地や資産の返還などを要求 しました。 決議は、長年の占領と暴力を 国連憲章 と 国際法 違反として全面的に断罪した7月の 国際司法裁判所 (ICJ)の勧告的意見を実行に移すもので、国連加盟国の6割超の124カ国が賛成 しました。  各国に、 (1)自国民や企業・団体が違法状態を承認・支援しない措置 (2) イスラエル の入植地からの輸入、同国への武器や関連機器の提供・移転の禁止 (3)入植者の暴力を含む占領に関与する個人や法人への制裁―など を求めました。いまや イスラエル国 内からも 武器禁輸は当然との声 が上がります。各国政府の対応が厳しく問われています。 ■ 二重基準 をやめよ  日本など G7 は、国際世論におされ、中東情勢に関する今月3日の首脳声明で、地域の全当事者の自制と国際人道法の尊重、ガザでの即時停戦などを呼びかけました。これには、実際の行動こそ必要との声が強まっています。  米国のサンダース 上院議員 は、「虐殺の多くは米国提供の兵器による。さらなる提供は非道徳で違法」と告発し、 イスラエル への武器売却停止法案を共同提出しました。英国は地中海の キプロス に置く基地から イスラエル を支援しており、 労働党 前党首のコービン下院議員は「政府の偽善は明らか」と批判します。  日本の石破首相は4日の 所信表明演説 で「法の支配に基づく国際秩序を堅持」とのべましたが、ジェノサイドに加担し、 パレスチナ 問題の公正な解決を妨げる米国などの「 二重基準 」をただす姿勢は見えません。  「 全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ 、 平和のうちに生存する権利を有する」とうたう 憲法 を持つ国の首相にふさわしいのか。 総選挙での審判が必要 です。

  • <産経抄>衆院選、首相が変節漢で「信」は得られるのか 2024/10/5 05:00

    石破茂 首相の今年6月14日の ブログ が野党議員の間で話題である。首相は 衆院 解散について記している。「 天皇 の国事行為を定めたに過ぎない( 憲法 )第7条を根拠として『今解散すれば勝てる』とばかりに 衆議院 を解散することは、国会を『国権の最高機関』とする 憲法 第41条の趣旨にも反する」 2024年6月14日 (金) 各党間の信頼関係など  石破 茂 です。  今国会会期末まであと一週間となりましたが、緊張感もないままに日々が過ぎていくように思います。  調査研究広報滞在費(旧・文書交通費)の使途の公開と残金の返納を義務付ける立法措置を講ずることで、5月31日に 自民党 ・岸田総裁と維新の会・馬場代表との間で合意を見たはずなのですが、この立法措置を講ずる期限が合意文書には書かれていなかったため、 自民党 が「今国会中の立法は時間的に困難」(浜田 国対委員長 )としたのに対して、維新の会が「信用してほしいと言ったから合意文書に期限を入れなかったのに、騙された思い。嘘つき内閣だ」(馬場代表)と猛反発、総理は「早期に結論を得たいとの思いは変わらない。今後も誠心誠意対応していく」と述べられて事態の鎮静化を図ろうとしており、仮に維新の賛成が得られなくても、会期の延長のないままに 政治資金規正法 改正案を成立させることになるのでしょう。内容はともかくとして、せめてこの法案を成立させなければこの国会の意義そのものが問われることになります。今後維新との関係がどのようになるのか、現時点では全くわかりませんが「言った」「言わない」「誠心誠意」「嘘つき」などという、まるで子供の喧嘩のようなやり取りの光景が展開されていること自体に、国民は相当に嫌気がさしているように思われます。  今国会では見送りとなることがほぼ確実となっている「緊急事態における 衆議院議員 の任期延長についての 憲法改正 の条文化」もそうなのですが、課題解決に向けた丁寧で充実した議論を可能とする、各党間の信頼関係が最近随分と希薄になっているように思えてなりません。与党、野党と立場は異なっても、共に国家の将来を思って国会議員になっているのですから、互いの立場を尊重して、理解と信頼を深めることは十分に可能なはずなのに、どうしてこんなことになってしまったのか。違いを殊更に強調し、侮蔑的な言辞を弄してひたすら憎悪を煽るような政治的な手法は厳に慎まなければなりません。断定はできませんが、もしこれが 小選挙区 制の特性なのだとすれば、制度そのものをもう一度見直さなければならないのかもしれません。  会期末が迫り、内閣不信任案の提出、解散の有無などが取り沙汰されていますが、いつも申し上げているとおり、 衆議院 の解散は内閣不信任案の可決や信任案の否決など、内閣と 衆議院 の立場の相違が明確となった場合に限り、内閣が主権者である国民の意思を問うために行われるべきものであって( 憲法 第69条「内閣は、 衆議院 で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に 衆議院 が解散されない限り、総辞職をしなければならない」)、単に 天皇 の国事行為を定めたに過ぎない第7条を根拠として「今解散すれば勝てる」とばかりに 衆議院 を解散することは、国会を「国権の最高機関」とする 憲法 第41条の趣旨にも反することになるのではないでしょうか(私は政治的美称説には立っておりません)。  すべての 衆議院議員 の身分を瞬時に失わせる解散権の行使は総理の権力の源泉とも言えますが、選挙に不安を抱える 衆議院議員 がこれに恐れおののく、という姿が、国権の最高機関の構成員の姿として正しいとは思えません。二院制を採る我が国においては 参議院議員 も三年に一度改選されるため、概ね二年に一度の頻度で国政選挙が行われているのが実情ですが、これでは国政が安定するのは困難でしょう。このテーマは 憲法 の議論の中でももっとクローズアップされるべきであり、私もより深く考えてみたいと思っております。  かつて 保利茂 ・ 衆議院議長 は、 衆議院 の恣意的な解散を厳しく戒めた「解散権について」と題するメモを認められ、これは没後の昭和54年に公表されています。小泉総理の 郵政解散 の際に議論されたものの、最近はほとんど聞くことがありません。偉大な先輩の知恵を学ぶことの重要性を強く思う昨今です。  16日日曜日は、 自民党 衆議院 高知県 第1選挙区 支部 の総会で南国市、17日月曜日は、 自衛隊 援護協力会の講演会で 新潟市 へ参ります。 高知龍馬空港 のある地には、かつて 航空要員の養成を任務とする帝国海軍高知航空隊が所在し、戦争末期には練習機「白菊」も 特攻機 として用いられ ました。時速180キロの低速で、 武装 もほとんど搭載されていない同機は、護衛機も随伴しないままに 沖縄特攻作戦に参加、夜間の特攻で戦果を挙げたものの、搭乗員の多くが還らぬ人 となりました。  先週末に地元 鳥取市 で出版祝賀会が行われた 小河守氏の「平和への祈り-出征兵士と家族の記録」 を読んだ時も思ったことですが、戦争は人の理性を失わせる狂気の所業であること、そして日本において数々の人命軽視の政策が遂行されたことを、我々は今一度認識し、その背景や理由を深く検証しなければなりません。  先週より読み始めているのですが「 エヴァンジェリカル ズ  アメリ カ外交を動かす キリスト教 福音主義 」(マーク・R・アムスタッツ著・加藤万里子訳・ 橋爪大三郎 解説・ 太田出版 ・2014年)は訳文もかなり難しくて、悪戦苦闘しております。大統領選挙を控えた アメリ カのこれからを少しでも理解するために、何とか読了し、理解しようと思います。  東京は梅雨入りも間近のようです。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。 ▼同時にこうも指摘していた。「内閣不信任案の可決や信任案の否決など、内閣と 衆議院 の立場の相違が明確となった場合に限り、内閣が主権者である国民の意思を問うために行われるべき」。 自民党総裁 選でも「国民が判断する材料を提供するのは首相の責任だ。すぐ解散するという言い方はしない」と明言している。 ▼それがいざ総裁に当選すると、首相就任前の時点で10月9日に解散して27日に投開票とする考えを表明したのである。「過ちては改むるにはばかることなかれ」とも「君子は豹変(ひょうへん)す」ともいうが、そんな立派なものではない。 信念を捨てて党利党略に走った と言われても仕方がないだろう。 ▼かと思うと4日の 所信表明演説 では、年来の主張だったアジア版 NATO にも、 日米地位協定 の改定にも触れなかった。現実路線に修正したといえば聞こえがいいが、できもしないことを国民に訴えてきたのか。それでは、 政権公約 ( マニフェスト )詐欺と怒りを買った 民主党 の政権奪取と選ぶところがない 。 ▼ 「flip―flopping(変節)の名手」 。国民 民主党 の 玉木雄一郎 代表は3日、自身のX(旧 ツイッター )で首相を皮肉った。これまた首相が従来の主張をたがえて、追加利上げに慎重姿勢を示した件である。 ▼ 衆院選 は政権が国民の信を問う場だが、ころころと意見が変わるリーダーが信用されるだろうか。

  • 今日は二度寝して、夢の中で、「👼(天使)があなたがイエス様なのです」今日は、天禄の日でも、私はゴールではない。生きている・・・

    木之本櫻の髪型と亡母の髪型は酷似している。 安倍晋三 元首相が狙撃されて、殺害されたのが 令和四年七月八日 《 金曜日 》 Jesus が処刑された曜日とは❓ イエス・キリスト は、何曜日に死んだのですか? これ が「くせもの」なのかもしれません。 イ エス 様は、「 安息日 」の前日、つまり 金 曜日 の午前9時に十字架に掛けられ、その日 の午後3時過ぎに息を引き取り、そして墓に 葬られたと、 新約聖書 の『マルコ 福音書 』に 記されています。 イ エス の復活 何曜日? 聖月曜日、聖火曜日、そして今日は聖水曜日、明日の聖木曜日はイ エス と弟子の最後の食事の記念の日、 聖金曜日 はイ エス の十字架の日、聖土曜日は悲しみと祈りの日、そして 日曜日 がご復活です。 毎年、このように曜日でお祝いしています。 Apr 13, 2022 キリストが死んだ日はなぜ 13日の金曜日 なのですか? 2021.08.1313日の金曜日不吉な日とされる「 13日の金曜日 」。  キリストが 磔刑 に処せられた 聖金曜日 の前の晩に催された最後の晩餐ではキリストを含めて13人の人がいたから、という説があります 。 そのため、金曜日は不吉な日、そして数字の13はとりわけ縁起が悪いとみなされるようになったのだとか。 Aug 13, 2021 亡母が死去 したのが、 令和四年七月二十七日 《 水曜日 》 2024年 10 月 6 日(日 ) きょうの潮流  懐かしい人に会いたくて、 山梨県 立文学館で開催中の 金子兜太 (とうた) 展に出かけました。訃報に接したのがつい先日のようで、もう6年以上がたっているとは驚きでした。 2018年2月逝去、享年98 ▼浮かぶのは、金子さんの墨痕鮮やかな「 アベ政治 を許さない」のプラカードです。2015年、安倍政権が強行した 戦争法(安保法制)反対の旗印として運動 を励ましました。その年の元日付本紙文化面には新年詠「年明ける」を寄せています。 〈困民史につづく被曝(ひばく)史年明ける〉〈 山茶花 (さざんか)も 水仙 も咲く人よ生きよ〉 安保法は 立憲主義 に反し 憲法 違反です 2015年9月19日、 参議院 本会議において、安保法案が採決されました。 日弁連 は、2014年7月1日の 閣議決定 及び安保法案について、 政府が 憲法第9条 の解釈を変更し、これを踏まえて法律によって 集団的自衛権 の行使を容認することは、 憲法 の 立憲主義 の基本理念、 恒久平和 主義及び 国民主権 の基本原理に違反することを繰り返し指摘 してきました。また、 後方支援の拡大や武器使用の拡大等の立法も、 自衛隊 が海外において武力の行使に至る危険性を高めるものとして、同様に 憲法 に違反することを指摘 し続けてきました。 安保法案 については、 衆議院 憲法 審査会における3名の 参考人 をはじめ とする 多くの 憲法学者 、歴代の 内閣法制局長官 、さらには元 最高裁判所長官 を含む 最高裁判所 判事経験者がその 違憲 性を指摘 しました。また、 世論調査 でも国会での安保法案の成立に反対する意見が多数 を占めていました。しかし、 参議院 特別委員会が採決を強行し、 参議院 本会議において安保法案が採決されるに至ったことは、 立憲民主主義国家としての我が国の歴史に大きな汚点を残すもの です。 日弁連 では、今後も国民・市民とともに、戦後70年間継続した我が国の平和国家としての有り様を堅持すべく、改正された各法律及び国際平和支援法の適用・運用に反対し、さらにはその廃止・改正に向けた取組を行います。1人でも多くの方が、この問題に興味・関心を持っていただけることを願っています。 集団的自衛権 ・安保法をめぐる問題 集団的自衛権 とは、政府解釈によれば「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 、実力をもって阻止する権利」 です。 これまで政府は、 憲法第9条 の下において許容されている 自衛権 の行使は、我が国を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべきものであり、 集団的自衛権 を行使することは、その範囲を超えるものであって、 憲法 上許されない としてきました。 ところが、現在、政府は、この 政府解釈を変更して 集団的自衛権 の行使を容認しようとする方針 を打ち出しています。 しかし、これまで政府は、 集団的自衛権 の行使は許されないとする解釈に関し、政府による法令の解釈は「論理的な追求の結果として示されてきたもの」と説明していました。長年の議論によって積み重ねられてきた解釈を変更することは、 立憲主義 の観点から極めて問題があります。 戦争と武力紛争、そして暴力の応酬が絶えることのない今日の国際社会において、 日本国民が全世界の国民とともに、 恒久平和 主義の 憲法 原理に立脚し、平和に生きる権利(平和的 生存権 )の実現を目指す意義は依然として極めて大きく重要 です。 日弁連 は、 集団的自衛権 の行使に関する解釈の変更に強く反対します(詳しくは「 集団的自衛権の行使容認に反対する決議 」)。 「 憲法 違反の安保法の適用・運用に反対し、その廃止を強く求める請願署名」を行いました。 安保法制についての疑問を 「結局あれってなにが問題だったの? 安保法制についての9つのギモン」  (PDFファイル;1.6MB)にまとめました。 日本の平和や安全保障について各界の方々にうかがった内容を、 「集団的自衛権。それは、外国のために戦争をすること。」 (PDFファイル:851KB)にまとめました。 集団的自衛権 についてよくある質問を、 「集団的自衛権Q&A「閣議決定は憲法違反!『集団的自衛権』は、ほんとうは外国のために戦争することです。」 (PDFファイル:267KB)にまとめました。 「閣議決定撤回!憲法違反の集団的自衛権行使に反対する10・8日比谷野音大集会&パレード」発言録 (PDFファイル:557KB)は、こちらからご覧ください。発言者は次の方々です(以下のリンクから各発言者の方々をご覧いただけます。)。 村越 進(日本弁護士連合会会長)・山岸良太(日弁連憲法問題対策本部本部長代行) 宮﨑礼壹さん(元内閣法制局長官) 上野千鶴子さん(社会学者) 青井未帆さん(学習院大学教授) 中野晃一さん(上智大学教授) 三木由希子さん(NPO法人情報クリアリングハウス理事長) 高田健さん(解釈で9条を壊すな!実行委員会)・高中正彦(日本弁護士連合会副会長) 署名活動を行いました (1)第一弾(2014年11月~2015年8月まで実施) 日弁連 では、「 集団的自衛権 の行使等を容認する 閣議決定 を撤回し関連法律の改正等を行わないことを強く求める請願署名」を集めました。その結果、387,220筆もの署名をいただき、 衆議院 ・ 参議院 に提出をさせていただきました。ご協力をいただき、ありがとうございました。 (2)第二弾(2015年12月~2016年5月) 日弁連 では、「 憲法 違反の安保法の適用・運用に反対し、その廃止を強く求める請願署名」を集めました。その結果、97,834筆もの署名をいただき、 衆議院 ・ 参議院 に提出をさせていただきました。ご協力をいただき、ありがとうございました。 意見広告を掲載しました 2015年7月24日付けの読売新聞・ 朝日新聞 と、同年7月26日付けの 日本経済新聞 に意見広告を掲載しました(上記画像参照 )。 日本は、 憲法 で再び戦争の惨禍を起こさないことを決意しました。しかし、安全保障関連法案は、日本が直接攻撃されていないのに、海外で、 武力行使 や戦争を行うことにつながるものです。 自衛隊 員や国内外の市民の命を危険にさらすおそれのある今回の安保法は廃止しかありません。 また、意見広告の漫画を使用したチラシを作成しましたので、ぜひ、ご活用ください。 チラシ「安保法制は、立憲主義に反し、憲法違反です。」  (PDFファイル;657KB) ※無断転載を禁じます 大きな画像を見る その他の活動 イベント情報 パンフレット等 意見書等 ▼原点は トラック島 での戦場体験 でした。 空爆 で黒焦げになった小島で機銃掃射を浴び散り散りに吹き飛ぶ仲間。飢えにさいなまれ草をはみ下痢に苦しみながら餓死していったあの顔、この顔。敗戦後、米軍の捕虜となり、1946年11月、最終の復員船で帰国しました 戦地:トラック諸島 戦地:トラック諸島 戦地:トラック諸島 ▼その時の光景を詠んだ句が 〈水脈(みお)の果て 炎天の墓碑 を置きて去る〉 。 甲板に立ち遠ざかる島を見つめていると、 死んだ仲間たちが見送っている気がし たと語っています ▼ 反戦 の思いは体から体へと伝えるのが大事で、そのために俳句は力を発揮すると信じていました。長崎での句〈彎曲(わんきょく)し火傷(かしょう)し爆心地のマ ラソン 〉からは、炎天下の走者の向こうに焼けただれ骨も溶けた 被爆 者の姿が見えてきて 戦慄(せんりつ)が走ります ▼好きな一句を挙げるとすれば〈梅咲いて庭中に青鮫(あおざめ)が来ている〉。梅香る平和な庭に集うのは、南の海に漂う死者の魂でしょうか。 戦争を伝え続けた人 でした。

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