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  • 2024年10月3日(木) 主張

    2024年10月3日(木) 主張 共産党 の緊急提言 高齢者の人権と尊厳をまもれ 日本共産党 が9月26日に発表した「年金削減、介護の危機、医療の改悪をくいとめ、高齢者の人権と尊厳を守るための緊急提言」が反響を呼んでいます。  「提言」は、物価高騰のもとでの年金の目減り、介護の提供体制の危機、命と健康を脅かす医療費の負担増など、高齢者の暮らしを支える基盤の“崩壊”が起こるもと、高齢者の人権と尊厳を守ることが政治の重大な責任であることを明らかにし、緊急の打開策を打ち出しています。 ■年金・介護拡充を  年金では、物価高騰にふさわしい引き上げを提起しています。 自公政権 の12年間に、 公的年金 は実質で7・8%も削減されました。政府は今後も年金の「実質減額」を続ける一方、現在290兆円(給付の5年分)にのぼる年金積立金のさらなるため込みを続け、100年後には1京7000兆円(給付の23年分)に積み増す試算も示しています。こんな本末転倒の政策をやめ、高額所得者に適正な負担を求めるなど、保険料収入を増やす手だてをとるなら、年金の引き上げは十分に可能です。  介護では、職員の賃上げと労働条件の改善、介護報酬の底上げ、事業所への 公的支援 など介護の基盤崩壊を打開する対策を、保険料・利用料の負担増に連動させずに実行するため、 介護保険 の国庫負担割合を現行の25%から35%に、10%引き上げることを提案しています。 介護保険 の国庫負担割合の10%増は、この間、介護の再生を求める多くの 有識者 ・関係者が一致して要求しており、かつては、 自民党 ・ 公明党 も国政選挙の公約に盛り込んでいました。それを実行するときです。  医療で 自公政権 は、一昨年、75歳以上の窓口負担2割の導入を強行し、9月の「高齢社会対策大綱」には3割負担の対象拡大「検討」を明記するなど無慈悲な政策を続けています。「提言」はこの負担増にストップをかけ、負担を軽減することを訴えています。  「提言」は、政府や財界がふりまいてきた、「 社会保障 が高齢者に偏っている」、「高齢者向けの予算を子どもや若者に」など、世代間の「対立」をあおり、高齢者を“じゃまもの”扱いする攻撃に正面から反論しています。 ■世代間分断許さず  家族の介護のために仕事をやめる「介護離職」が年間10万人にのぼるなど、介護の危機は現役世代にとっても大問題です。 高齢期にまともな年金が保障されないという現実 は、若い世代にとっても将来への希望を失わせる事態です。年金削減や医療・介護の負担増は、家計の所得を減らし、生活不安を増大させ、経済にも大きな打撃となります。  政府が自ら日本社会の分断を進め、世代間のバッシングを助長するなど許されるものではありません。27日の投票が予定される総選挙は、高齢者の暮らしを壊し、人権と尊厳を否定する自公政治に審判を下す絶好のチャンスです。 日本共産党 は、「提言」の内容を広範な 有権者 に知らせながら、社会の分断を乗りこえ、社会的な連帯の力で高齢者をはじめすべての人々の人権と尊厳が大事にされる日本社会の実現をめざし全力を尽くします。

  • 石破総裁の自民党は「保守政党」なのか 佐伯啓思さんが問い直す 2024年10月2日 6時00分

    佐伯啓思 の異論のススメ・ スペシャ ル  9月27日の 自民党総裁 選で 石破茂 氏が新総裁に決定した。ふりかえってみれば、今回の総裁選は、安倍派内部の不適切な政治資金処理からはじまり、やがて「政治とカネ」および「派閥」という 自民党 の体質が問われ、党改革や政治改革がひとつの論点となった。  その意味では、従来の派閥に属さずに 自民党 のなかで「異端」の立場にあった石破氏の当選も、この流れに乗ったものであろう。  石破氏が広く知られるようになったのは、1993年に政治改革法案に賛同して、 自民党 を離党したあたりからである。その後、 自民党 に復帰するが、90年代とは、ジャーナリズムや世論もふくめて、「改革」一色の時代であった。 自民党 改革からはじまり、政治改革、 行政改革 、経済 構造改革 へと続く。「改革狂の時代」といいたくなるほどである。石破氏もこの流れのなかにいた。  世界中が急激な変化にさらされている時代にあっては、あらゆる領域で時代遅れの慣行や不都合な制度はでてくる。だから改革は当然だとしても、政治の中心的な場所で「改革」が叫ばれて30年というのはいささか異常であろう。 自民党 の「保守」とは何なのか  ところが他方で、今回の 自民党総裁 選では、当初、多くの候補者が「保守」という言葉を使った。  確かに「 自民党 とは何か」と問えば、まずは「 保守政党 」である。では「保守とは何か」と問えばどうか。答えは決して容易ではない。しかも、平成に入って以降、「改革」の旗振り役が 自民党 であったとなれば、果たして 自民党 にとって保守とは何なのであろうか。  改めて振り返ると、 自民党 の結党は、日本の国際社会への復帰から3年後の55年であった。この年、分裂していた 日本社会党 の左右両派が再び合同した。この事態に危機感をもった、 吉田茂 によって結成された 自由党 と 鳩山一郎 ひきいる 日本民主党 が合同して結党したのが 自由民主党 である。  このことからふたつのことがわかる。第一に、 自民党 は、まずは、左翼・革新勢力への対抗政党であった。第二に、 自由党 と 日本民主党 の間には、政治的信条に多少のひらきがあり、その両者の混合が 自民党 であった。  後者をより具体的にいえば、 自由党 は 平和憲法 と 日米安保 体制を前提とし、資源をもっぱら経済成長に投入しよう とし、他方、 日本民主党 は対米依存から脱却し、 主権国家 としての自主的な 憲法 制定を目指すというもの であった。  したがって、 自民党 には、 国防の米国依存と経済成長追求という方針 と、 憲法改正 ・自主独立という方針 のふたつが混在する。そして現実には、「 平和憲法 ・ 日米安保 体制のもとでの経済成長」という、いわゆる「吉田ドクトリン」が戦後日本の基軸となる。 「対米依存の保守」という矛盾  もしも「保守」の核に、 福沢諭吉 のいう「一身独立・一国独立の精神」を据えるならば、対米依存は「保守」とはいい難い。「吉田ドクトリン」は、それ以外に現実的な選択は不可能であったという意味では、やむをえない現実的判断というべきである。  これが変則的事態であることは吉田自身よくわかっていた。にもかかわらず、 自民党 内部に存在するふたつの立場の矛盾を覆い隠したのは冷戦という当時の世界状況であった。 冷戦とは、一方で、米ソ2大大国の覇権争いであると同時に、他方で 社会主義 と 自由主義 の イデオロギー 対立 である。 社会主義 の脅威から 自由主義 を守るという 「体制の保守」が 自民党 の使命 となった。それはまた 日米安保 体制による親米路線を意味していた。こうして「対米依存の保守」という矛盾にみちたものが 自民党 の アイデンティティ ーとなったわけである。  問題は「冷戦後」である。冷戦における 自由主義 陣営の勝利は、米国を中心とした世界規模の市場を生み出し、また、 自由・民主主義・法の支配 、といったこれも米国流の「リベラルな価値」の世界化をもたらした。これが冷戦後の グローバリズム である。  しかも、米国は、この「リベラルな価値」の世界化をひとつの強力な 歴史観 として提示した。それは、世界史とは、人類が生み出したこの至高の価値を実現するプロセスだというのである。  第1次、第2次世界大戦も、そして冷戦も、 皇帝支配体制 や ファシズム や 全体主義 という 「リベラルな価値」の破壊者 から、この 普遍的価値を守るための戦い であった。米国こそがその使命を帯び、そのために世界に冠たる軍事力をもつ、という。したがって、米国にとって、 近代の戦争はすべて「リベラルな価値」を守るための「正義の戦争」 なのである。  このような 歴史観 を表明したのは、 「 ネオコン ( ネオコン サーバティブ)」 つまり「新保守派」と呼ばれる知識人や政治家であった。そして、 ネオコン からすれば「リベラルな価値」による世界秩序が実現するまで歴史に終わりはない。 特に レーガン 政権時代に台頭してきた 新保守主義 者。本来、 保守主義 者は、伝統的な価値観、 特に レーガン 政権時代に台頭してきた 新保守主義 者。本来、 保守主義 者は、伝統的な価値観、 信条 などを守り、外交的には などを守り、外交的には 孤立主義 的だが、 的だが、 ネオコン は米国の価値観や は米国の価値観や 民主主義 などを海外、特に非西欧社会に「 などを海外、特に非西欧社会に「 移植 」しようとする点で特異な存在。 」しようとする点で特異な存在。 米国の 歴史観 、受け入れた 小泉政権  実際、冷戦後になると、 イスラム 過激派やテロ組織がリベラルな世界秩序の破壊者となり、さらには、 プーチン のロシアが新たな挑戦者となった。「リベラルな価値の普遍性」を信奉する西側諸国は、この価値を守るために ウクライナ を支援すべきだ、という。  今日、日本はこの種の米国の 歴史観 を受け入れている。2005年、米国の 対テロ戦争 を受けてであろう、 小泉内閣 のもとで 日米安保 体制の再定義 が行われた。それは、 日米同盟は、相互の軍事的協力体制というだけではなく、両国が協力して「世界における課題」に対処するため にある、というのだ。それは平和的な「世界秩序」を形成するための同盟なのである。  いうまでもなく、これは米国流の 歴史観 への日本の 編入 を意味していた。それ以降、日本の指導者は、ことあるごとに「日米は価値観を共有している」という。それは、 「リベラルな価値」の普遍性を実現するという「 ネオコン 型」の 歴史観 の共有 ということである。  だが「価値観」とは何だろうか。かつて 政治学 者の 高坂正堯 は、 国力とは「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」からなる と述べた。おおよそ「政治」「経済」「文化」に対応するであろう。だが、「力」と「利益」はともかく、「価値」にはふたつの次元がある。  ひとつは、公式的で明示的に述べることができる。「リベラルな価値」はまさにそれである。だがもうひとつ、明示的な表現は難しいが、その国の歴史を通じて維持され、文化や人々の精神のなかに宿り、日常生活を支えてきた慣習や習俗がある。それは道徳や倫理観であり、自然観や死生観や 歴史観 やさらには宗教意識でもある。 「保守が守るべきもの」を問い直せ  私には、「 保守主義 」が最大限の関心を払うべきは、後者のいわば「 潜在的 な価値」だと思われる。 憲法 や 政治学 の教科書に書かれるような「リベラルな価値」という公式的で明示的な価値は、確かに米国とも共有できるかもしれない。しかし、背後にある「 潜在的 な価値」は、決して日米で共有できるものではない。実際、 日本人のもつ歴史意識は、米国の ネオコン 型のそれとはまったく異なるであろう し、 個人の自由に対するほとんど無条件の信仰は日本にはほぼ存在しない 。  ところが、今日の グローバリズム は、自由や富の無限の拡張を求めて絶え間ない イノベーション 、つまり「創造的破壊」のなかにわれわれを投げこんだ。それは、既存のものを捨て去り、新奇なものに価値を求め、たえず未知なる場所へと活動領域を拡張し、すばやく新しい情報を手にしようと多忙を極める精神である。それは、変化そのものに価値をおく。  しかし、たえざる過去の破壊という革新の精神とは、実際には、一種の自己否定である。なぜなら、常に新奇なものを求めるものは、次の瞬間には、 おのれ自身を古びたものとして捨て去るからだ。過去を顧みないものは、未来を真に大切にすることもない 。  「保守とは何か」と問うた時、私は、英国の政治哲学者 マイケル・オークショット の次のようないい方に惹(ひ)かれる。 「保守」とは抽象的な理念や イデオロギー ではなく、人の性格であり、生きていく上での態度 だと彼はいう。それは「見知らぬものよりも慣れ親しんだものを好み、ありあまるものよりも足りるだけのものに満足し、完璧なものよりも重宝なものを大事にし、理想郷における至福よりも現在の笑いを好む」態度である。  このような「保守的な態度」こそが、われわれの社会生活を真に信頼できるものとするのであろう。とすれば、問題は「 自民党 にとって保守とは何か」という次元をはるかに超えている。グローバル競争、 イノベーション 競争がもたらす絶え間ない「変化」と「あわただしさ」のなかに投げ込まれたわれわれ自身にとって「保守とは何か」が問われている。  もしも 自民党 が「 保守政党 」たらんとするのなら、なすべきは、今日の急激な「変化」のさなかにあって、この打ち寄せる荒波から 「守るべきものは何か」と問うこと でなければならない。     ◇ 佐伯啓思  さえき・けいし 1949年生まれ。 京都大学 名誉教授。保守の立場から様々な事象を論じる。著書に「神なき時代の『終末論』」「さらば、欲望」など。

  • <産経抄>地図と現実の誤差、石破新政権を待つ難題 2024/10/2 05:00

    「 眠狂四郎 」 などの剣豪小説で知られる 柴田錬三郎 のもとを、作家の 吉行淳之介 が訪ねてきた。 男女の性を通し人間の生を描き続ける吉行 が、次は「鼠(ねずみ)小僧」を書くという。ついては時代物の急所について講義を願いたい、と。 吉行淳之介 の結婚相手は誰ですか? 芥川賞 作家の故 吉行淳之介 の妻 文枝 さん (80)が、没後10年を機に回想記「淳之介の背中」を6月8日に出版する。 出会いから別離までの十数年の生活を淡々とつづった。 これまで 文枝 さんが夫について公に語ることはほとんどなく、初めて明かされる初期作品の創作の背景なども盛り込まれている。 ▼江戸を舞台にするのなら、江戸の町を頭の中で歩けるようにならなければ―。「柴錬」先生はそう助言した。吉行は勧めに従って、鼠小僧のいた時代の古地図を買い求めたそうである。作中で描いた街並みは、 地図を忠実に再現 したものだという。 ▼日本の針路を正しく示すべきこの人は、どんな地図をお持ちか。第102代首相に選ばれ、新政権を発足させた 石破茂 氏である。 自民党 では長く「党内野党」の立場にあり、時の内閣への直言も辞さなかった。 トップに立ち、眺める地図と現実の間には〝誤差〟もある だろう。 ▼総裁選では、国民に判断材料を提供するのが首相の責任だと語っていた。そこから一転し、「27日投開票」の 衆院選 を明言したのには驚かされた。 臨時国会 は9日までと短く、十分な論戦はできないと言われている。公約のほごになりはしないか。 ▼政治とカネを巡る国民の不信感を拭うのは容易なことではない。デフレ克服を目指す経済政策はどうなる。安全保障政策にしても、石破氏の掲げる「アジア版 NATO 」と実際のアジア情勢の間には、隔たりがある。現実との誤差があまりに大きい地図では、使い物になるまい。 ▼古地図といえば 立川談志 さんも江戸の街並みを詳細に記憶し、落語の語りに生かした。「そういう部分がなければ『江戸の風』は吹かない」と。さて石破首相である。新政権は追い風を受けるというのが政界の常識だが、 世論の風が期待通りに吹くとは限らない 。 産経抄 が新政権(尤も 内閣支持率 が高いと目される瞬間)に辛口とは・・・

  • 自分を売り込むということは、自分の善惡の所業(業(カルマ))を売り込むことと同意だからね・・・

    業が転嫁して、お金に化けるのだから。 キリストはお金で売られて絶命なされたのだから。 信者ではないけれど・・・。 左翼も右翼も天使👼の筈ですよね… 業(カルマ)とは? 業はカルマと呼び、 サンスクリット語 では 業(カルマ)とは? 業はカルマと呼び、 サンスクリット語 では 行為や行為の結果として蓄積される宿命 と訳されます。 業(カルマ)は過去の行為は、良い行為であっても悪い行為であっても、いずれ必ず自分に返ってくるという意味があります。 と訳されます。 業(カルマ)は過去の行為は、良い行為であっても悪い行為であっても、いずれ必ず自分に返ってくるという意味があります。 ガタガタ 。。。 _| ̄|○

  • 星野源が自身を見つめた7年「孤独だからこそ人の温もりがうれしい」 有料記事 聞き手・宮田裕介2024年10月2日 11時30分

    音 楽家 、俳優、文筆家の 星野源 さんが、エッセー集「いのちの車窓から 2」( KADOKAWA )を出しました。2017年からの7年間に起きた身の回りの出来事や自身の心の機微をつづっています。様々な表現の場でお茶の間を楽しませているポップスターが抱える孤独や死生観とは。  ――星野さんが文筆家としてエッセーを書き始めて20年弱になります。楽曲を作ることや演じることと比べて違いはありますか。  文筆業は、自分と対話して、自分を見つめ直して書くことが多いこともあって、一番、孤独な仕事だなと思っています。介在するのは編集者だけ。音楽も自分1人で作る時がありますが、演奏する時はバックバンドがいたり、ライブだったらファンの方がいたりしますが、それもありません。  エッセーを書くにあたっての姿勢は、エピソードを少し誇張して面白くするのではなく、なるべくそのまま描写することに気をつけて書いています。  ――前作のあとがきで、星野さんの思う文章のうまい人を「エゴや ナルシシズム を削(そ)ぎ落とすために使っている人」と定義していました。でも、エッセーは自分自身のことを書きます。矛盾は生まれないのでしょうか。  自分が今、○○と思っていることは、本当にそう思っているのか、実はよくわからないことがあると思うんです。例えば、「○○さんが苦手」だと思っていても、本当に突き詰めると、そうでもない時とかありませんか? 苦手だと感じた過去の自分を意識しているだけということが意外とあると思う。  人間は、色んな雑念やその時の雰囲気、過去の引っ掛かりに阻まれていることが多く、きちんと向き合って突き詰めると、今の考えと異なることが多いと思う。だから見つめ直すんです。書く行為によって、自分自身の心が整理されていき、セラピーやマインドフルネスのようにだんだんなっていきました。  ――自分と向き合うという執筆ですが、星野さんのエッセーを楽しみにしている、多くの読み手がいると思います。読み手への意識は?  昔は読んで笑ってほしいとか、面白がってほしい気持ちがすごくありました。もちろん今も、「ここが面白い」と思っていることが伝わったらうれしい。  でも、自分の表現の中で、一番、受け手の人を意識していないかもしれません。メッセージにどう反応してもらえるかということではなく、自分の見た風景や心象風景を記録して、「あとはどうぞ」みたいな感じですかね。 「孤独は悪いことではない 一人ひとりが違う証明」  ――孤独についてつづっている文章が印象的でした。出演したドラマ「 逃げるは恥だが役に立つ 」(16年)、作詞作曲した主題歌「恋」は社会現象となり、注目度が一気に変わったと思います。孤独感はどう変わりましたか。  僕自身、小さい時から疎外感というか、間違って地球に来ちゃった宇宙人のような感覚がずっとありました。中学生の時に音楽や演劇といった表現活動を始め、自分の孤独感を癒やしてくれるものにもなった。  それがいつしか仕事になりました。ありがたいことに忙しくさせてもらって、日々、多くの人の目に触れられる仕事をしていると、その孤独感はどんどん膨れ上がっていって、周りに人がいればいるほど孤独になった。ずっと孤独なんですよね。  人が周りにいようがいまいが関係ない、孤独であることは別に悪いことではないと思うようになったんですね。  孤独であることは、一人ひとりが違う人間であるという証明だと思うんです。  孤独だから、仕事がうまくいった時に仲間と連帯感を感じられたり、家族と一緒にいる時に何げないことで幸せを感じられたりする。その人の温(ぬく)もりがうれしい。孤独だからこそ、手を取り合うのだと思った。孤独は人間の基礎なんだなと思うようになったんです。  ――今回、書き下ろしで、星野さんの音源制作ディレクターを務めた東榮一さんの話が収録されています。東さんが亡くなる前に、星野さんに贈った米国の 文化人類学 者カルロス・ カスタネダ の著作で紹介されている「孤独な鳥の条件」の詩が印象的でした。〈第一に孤独な鳥は最も高いところを飛ぶ 第二に孤独な鳥は同伴者にわずらわされずその同類にさえわずらわされない 第三に孤独な鳥は嘴(くちばし)を空に向ける 第四に孤独な鳥ははっきりした色をもたない 第五に孤独な鳥は非常にやさしくうたう〉。星野さんはこの詩をどのように受け取ったのですか。  僕が「 SAKEROCK ( サケロック )」(解散)という インストバンド の活動をしていた中で、 細野晴臣 さんとともにフックアップしてくれたディレクターが東さん。自分自身のことよりも、担当の僕のことを考えるタイプの人で、「孤独な鳥の条件」は、亡くなる数日前にくれた文章でした。長年、ディレクターとして自分を見つめ続けていてくれた人のメッセージだと感じたんです。  「星野くんは○○だから○○で、○○した方がいい」というような「俺の 星野源 論」は、メッセージとしての強さももちろんあるとは思います。  でも、「そのまんまの文章がここにあったから、見てよ」と見せられたときに、言葉にできない、何百倍もの説得力があるなと思った。このエッセーでやりたいことは、そういうことかなと考えています。だから、エッセーの中でもなるべく、僕がこう感じたということをあまり書かないようにしているんです。  ――17年に 伊丹十三 賞を受賞しました。伊丹さんも俳優やエッセイストなど様々な分野で活躍した点が星野さんと重なります。駆け出しのころ、音楽と演劇のどちらが本業なのか、たびたび聞かれたというエピソードもつづっていますが、この数年で見られ方は変わってきたと思っていますか。  確かにあんまり言われなくなりましたね。どっちなのって。  ――当時は〈居場所がなかった〉とも記しています。  小さい頃、居場所というのは、どこかのグループや派閥に所属することだと思っていました。だけど、ことごとくダメで。「なんで、ヘコヘコして入れてもらわないといけないんだ」といった気持ちになったり、「もう疲れたからいいや」と思ったりしたこともあった。でもそういうことを経て、居場所は自分で作るしかないと思って、作ってみたら、それが割としっくりきたんです。  グループや派閥に所属できないのは、今も変わりません。入れてもらえない感覚もあるし、自分が染まりきれないということもあると思うんですけど、これは自分の特徴だと受け止めています。  ――コロナ禍で、ふさぎこみがちだった時期に星野さんも「 死にたい 」という言葉が浮かんだとあり、びっくりしました。ただ、〈 死の向こう側にあるものは、ない 〉〈 生きるのは辛い。本当に。だけど、辛くないは生きるの中にしかない 〉という言葉も考えさせられました。  このエピソードを書いた時には、苦しい時期を乗り越えられていたので、書けたというのは大きいです。やっぱり、その例えば「死にたい」という思いはどちらかというと、「今ある変えたい部分がどうも変わらなくてつらい」ということだけであって、その逃避先として、一番極端なことを思い浮かべてしまったんです。  でも、誰もがそういう思いを抱えることは、今もあると思うし、それこそコロナ禍はそういう時だったと思う。「出口」がない状態で読んでもらっても心配させると思うので、ちゃんと、生きるという「出口」を含めて書かないといけない、という気持ちもあってのことです。 変化した死生観「日々のつらさは生きているから」  ――死生観は、どのように変化してきましたか。12年、 31歳のときに くも膜下出血 と診断され、活動を休止した後、〈頭部のコックピットにもう一人自分がいて、自分を操ったり〉している感覚が強まったと、前作で記して います。コロナ禍もあって、この数年でどういうふうに変わってきたと思われますか。  自分が年を重ねてきたというのもありますが、やっぱり死がどんどん身近になってきていることは、コロナ禍を経て感じることです。それこそ20代の時は、死に対してちょっとしたロマンや、ドラマチックさを感じていました。  だけど、自分が病気をしたり、コロナ禍を経たり、周りで親しくしている人が亡くなることが増えたりすると、「本当にいつ死ぬかわからない」というのが率直な感想です。やっぱり日々生活することは結構つらいじゃないですか。特に世の中どんどん大変になってきているし、だけど、そのつらさ、つらくなさみたいなものは、死の向こう側にもなくて、 生きている間しかつらくない んですよね。それが 自分の中の哲学 としてあります。  ――今一番、星野さんが大事にしていきたい表現活動は何ですか。  自分が歌ったり、自分が本を出したりすることが、かなり予想外なことなんです。  例えば、高校生の時に演劇をやっていましたけど、主演ではなくて、演出だったんです。だから、今のように自分が矢面に立つ人間だとあんまり思っていなくて。でも、そういうところに憧れもあったし、今はすごく幸せだなと思うんですけど、その一方で、誰かに曲を書いたりするときがすごく楽しいんですよね。これから、そういう部分をもっと増やしていきたい。  最初のヒットは、学生時代なんです。「曲つけて」と歌詞を渡されて、曲をつけて歌ったら学校内でヒットした。自分で作っていても、楽しかったし、リアクションもうれしかったんですよ。最近、人に何かをすることがあまりできていないので、そういう活動もやっていきたい。 (聞き手・宮田裕介)

  • 石破首相、バイデン氏と電話協議 地位協定見直しは言及せず 小手川太朗2024年10月2日 [9]時[57]分 ※9は9条か❓57は、首相就任という勝利の地獄上昇(ストレス過多)の石破新総裁の心境か❓

    石破茂 首相は新内閣発足から一夜明けた2日午前、バイデン 米大統領 と電話で協議した。首相は協議後、記者団に「 岸田文雄 前首相とバイデン大統領との間で日米同盟が格段に強化された。その路線を引き継ぎ、さらに強化を図っていきたいという話をした」と語った。一方、持論である 日米地位協定 の見直しについては電話協議で「具体的に踏み込んでいない」とし、「今後また機会を見て議論をしたい」と述べた。  電話協議では日米韓など同志国間での連携の重要性を確認したほか、 北朝鮮 による 拉致問題 に連携して対応していくことで一致した。日米韓首脳会談などの早期開催に向けて調整を進めることも確認した。  首相と海外首脳との協議は、1日の就任後初めて。首相は 自民党 幹事長時代に、当時 オバマ 政権の副大統領だったバイデン氏と ホワイトハウス で会談したことがあるという。 (小手川太朗) 注目コメント試し読み 市原麻衣子 ( 一橋大学 大学院法学研究科教授) 2024年10月2日 10 時 33 分 投稿 【視点】 日米地位協定 の見直しを重視する石破首相のスタンスには、 民主党 時代の鳩山政権と似たものを感じます。 国益 や自律性は重要な観点ではあるものの、あくまで国際環境と国内世論の両者の間で可能な範囲で探るべきものであり、この アジェンダ の優先順位があまり高く設定されることは、 国際秩序の安定性にとっても日本の安全保障にとっても問題をきたす可能性を孕んでいる と思います。 「 アジェンダ 」とは英語で「予定表」という意味であり、 「 アジェンダ 」とは英語で「予定表」という意味であり、 行動計画やスケジュール帳のこと を指しますが、 会議の場合の アジェンダ は会議を円滑に行うために、予定している内容のまとめを事前に提示することが主流になっています。 を指しますが、 会議の場合の アジェンダ は会議を円滑に行うために、予定している内容のまとめを事前に提示することが主流になっています。

  • 2024年10月2日(水) きょうの潮流

    2024年10月2日(水) きょうの潮流  私が首相になる時とはどんな時か? それは「 自民党 や日本国が大きく行き詰まった時なのではないか。しかも、 それは天が決めること。天命が降りない限り、それはありえない 」 ▼きのう国会で首相となった 石破茂 氏が近著『保守政治家』のなかで語っていました。深刻な不信を広げた裏金問題については「 自民党 として、なぜこんなことが組織的に長く続いていたのかをきちんと説明し、国民が納得できるような対応策を前倒しで明らかにしていくことが大事だ」と ▼総裁選の最中にも国民の判断材料を提供するのは政府や新首相の責任だと、早期の解散には否定的だった石破氏。 予算委員会 を開き政権が何をめざすか示したうえで信を問うべきだと口にしていました ▼ところが新総裁になった途端、ひょう変。裏金にも 統一協会 との癒着にもふたをしたまま、新政権の勢いで 衆院選 に突入するという党利党略ぶり。これが、ぶれないことを信条としてきた政治家の本当の姿か ▼戦後の国のかたちを変えてしまうことを声高に主張し、国民にも厳しいことを注文する言論で知られてきた石破氏。 憲法 前文を幻想だといい、 自衛隊 を 国防軍 にする、アジア版 NATO をつくる 、 核兵器 の共有や持ち込みについて具体的に検討すべきと主張してきました ▼政権の顔ぶれをみても、国民が願う政治刷新は望むべくもなく、変われないことをあらわにした総裁、首相の交代劇。 自民党 がどうにもならない時に降りた「天命」とは 終わりのお告げではないか 。 10月27日次第ですね・・・ 衆院選 10月27日の見方拡大 政府、1日国会召集を伝達 2024年9月12日 06時15分 ( 共同通信 )  想定される主な政治日程  政府は、 岸田文雄 首相の後継を選出する 臨時国会 を10月1日に召集する方針を固め、与党側に伝えた。召集日に衆参両院本会議で首相指名選挙を実施。今月27日の 自民党総裁 選で選ばれた新総裁が新首相に指名され、1日中に新内閣が発足する見通し。これに伴い政府、与党内で 衆院選 を10月15日公示、27日投開票とする見方が拡大した。複数の関係者が11日、明らかにした。  自民内には、新首相誕生の勢いを維持したまま、速やかに 衆院選 を実施する日程に期待の声がある。複数の総裁選候補予定者が早期の 衆院 解散に言及している。新首相の判断次第で11月10日投開票も選択肢となる。  10月27日投開票とする場合、新首相が就任後、直ちに解散日程を表明し、衆参両院での 所信表明演説 と各党代表質問を終えた後、9日ごろの 衆院 解散が見込まれる。その場合は 参院 岩手選挙区 補欠選挙 と同日選となる。複数の自民幹部は「総裁選から間を置かずに最短の日程で 衆院選 を実施すべきだ」と指摘した。

  • キリストの香り・・・①

    犯罪者だというと警戒する人は多いけれど・・・ 主に、お金の被害が深刻な人を犯罪者として、差別しているんですね。 犯罪者が健常者の場合は、 教育に依る、習熟度が低い場合(特に、倫理観)。技能の習熟度が低い場合。技術の習熟度が低い場合。 お金を稼ぐことが事実上、難しいんだが。 教育(倫理観)に依る習熟度 技能に依る習熟度 技術に依る習熟度 の内、若い犯罪者の場合は、倫理観の極度の欠如に根差しているのは家庭教育での失策に根差しているケースが多いのだと想う。 〇犯罪者が 障碍者 (身体障碍・知的障害・ 精神障害 (含:脳機能障害( 認知症 ))の場合 身体の場合は、 障碍者 年金を不当かどうかは不明だが、停止されたか、近親者が亡くなった場合。施設が決まらない場合 知的の場合は、他人から唆された可能性が高い。施設が決まらないとか。善悪の判断が上手く機能しなかったかとか。 精神の場合は、症例が多すぎるので、何とも・・・自分の翳が自分の敵であり、それが上手く、統一化にシクジッテ、混乱し、他に対する、攻撃性が悪化した場合。理知的に考えられなくなったとか、 障碍者 年金を停められたとか・・・

  • 若い世代は景気上昇の起爆剤としては尤も、期待大❓

    ひと昔前は、人を借りだして、総力戦で臨んだけれど。 ネットに今の若い人は強いから。 人と限らず、人に似たAIとか人の代替に使うのは得意❓ 喜ばせたいばかりに、非行型ネット犯罪は・・・ 大体、ネットは国際的だから。 取り締まる法整備が不完全か、若い人がネットの法を熟読されるよりは、ネットの法を読まずして、「倫理」に賭けた方が犯罪に巻き込まれる可能性は減少方向ですけれど。 私はネット歴30年以上なんだけれど。 公共機関の住所と電話番号と気心知れた、数人もいないネット友人と語るのがネット歴30年後の今の紛れもない私のネットライフだけれど、ね・・・ パソコン通信 時代は、アカウントが企業が管理していたから、自己責任論も今ほど、厳しくなかった。何故なら、アカウントの削除権利を企業担当者がお持ちだから・・・ フリーアカウントということは、自己管理が全てで、法に抵触した場合、裁判所から通知が自宅のポストに投げ込まれるのが、今のネット社会の現実なんだと想う。

  • 愛で労働するのは、(朝潮関取型)、諭す、親方・・・・。非情で労働するのは、(朝青龍関取型)、叱って、鍛える、親方

    本人の自主性に任せる・・・・ 朝潮 さん 親方の力量で本人の力量が決まる・・・ 朝青龍 さん 教育は愛が無いと教育効果は期待薄だが、自主的だと本人の性格傾向が問題に・・・。コンピュータ型対人教育方針❓・・・ 性善説 型 共産党 教育かな・・・ 共産主義 教育型 教育は愛が無いと教育効果は期待薄だが、愛の鞭を振るうことの方が更に教育効果が大と思う、前世紀の遺物❓スパルタ教育・・・ 性悪説 的競走馬教育・・・資本主義教育型

  • 評価って、金銭的価値に転嫁されるケースが多いし、評論家さんもいらっしゃるのでね・・・

    評論家さんとは、競争意欲・競争減退に火を点ける役柄・・・ 競争意欲が上がれば、収益拡大の可能性大 競争意欲が低下すれば、収益縮小(ライバル企業の差し金も考慮内、刺客🦆)の危険性大 詰まり、 だと❓ 成層圏 外に何もいないので、ピラミッド建設には、ビールでも飲用しながら、苦楽を共にしたという表現の動画 これだと。 成層圏 外にお化けがいるので、ピラミッド建設には、奴隷が主だが、鞭打たれて、ピラミッド建設を強要された・・・

  • 元ナチス党員ら設立の右翼、差別化戦略で第1党 オーストリア総選挙 有料記事 ウィーン=寺西和男2024年10月1日 11時00分

    元 ナチス 党員ら設立の右翼、 差別化戦略 で第1党  オーストリア 総選挙 有料記事 ウィーン=寺西和男  29日投開票の オーストリア 総選挙(国民議会、定数183)で反移民などを掲げる 「 自由党 」が初めて第1党 になりました。 1950年代に元 ナチス 党員らが設立した政党 で、今も排外主義的な主張をしています。躍進の背景には何があるのでしょうか。ウィーン大の ローレンツ ・エンザー=イエデナスティク教授( オーストリア 政治)に聞きました。  ―― 自由党 の支持拡大の背景には何があるのでしょうか。  「まず 自由党 はドイツの右翼政党『ドイツのための選択肢(AfD)』などの新興右翼と異なり、1999年と2017年の総選挙で 議席 数を伸ばし、これまでも存在感を示してきました。今回の支持率の高さは オーストリア では目新しいことではありません」  「 自由党 が今回、他の政党と差別化を図った主な点は、移民政策、コロナ禍対応、 ウクライナ 支援、 環境政策 です。移民政策は、他の欧州の右翼政党と同じく、移民らへの不満を持つ人々の支持を得ました。政府のコロナ禍への対応にも批判的で、ワクチン接種に懐疑的な人々の支持も集めたと思います。また、 ウクライナ に侵攻するロシアへの制裁に対する否定的な見方もあります。 自由党 は他の政党に比べて ウクライナ 支援に消極的で、支援に不満を持つ人、さらに 自由党 が批判する 欧州連合 ( EU )の 環境政策 に不満を持つ 有権者 の受け皿になっているとみられます」  「 自由党 は移民やコロナ禍、 ウクライナ などの問題を通じて、いかに主権や自由を失っているか、いかに文化が変わってきているか、いかにエリートと呼ばれる層が市民の好まない政策を押しつけているかという主張をしたことが、支持拡大の背景にあると思います」  ―― 自由党 は1950年代に元 ナチス 党員らが設立した政党で、今でも 自由党 の議員らには ナチス のスローガンを掲げる人がいるという報道も見られます。 ナチス の 反ユダヤ主義 的な考えを復活させているのでしょうか。  「 ナチス のスローガンを掲げるメンバーはいます。ただ、かつては 反ユダヤ主義 的な姿勢でしたが、この10年間くらいで立場を大きく変えています。今は 反ユダヤ主義 の訴えを避け、逆に親 イスラエル のようになっています。 オーストリア では、 ユダヤ 人を標的にするような事件が起きた場合、 自由党 を含むすべての政党が非難します。今の 自由党 の反移民政策は、むしろ反 イスラム に向かっています。シリアや アフガニスタン などから来る難民申請者らに矛先を向けているのです」  ―― 自由党 主導の政権ができれば、政策はどう変わるのでしょうか。  「難民申請者の オーストリア への 流入 を制限するでしょう。難民申請者への医療ケアについては基本的な処置以外は提供しない方針などを示していますので、移民政策が厳しくなるのは間違いありません。さらに( 自由党 への批判的な報道で)彼らが敵視している公共メディアにも圧力をかける可能性があります。ただ、難民申請者らへの一部の政策は非常に過激なため、今の 憲法 や EU の法律に触れる可能性があり、彼らがやりたいことを実現できるかどうかは不透明です」  「 自由党 はロシアに対する制裁に反対しています。 ハンガリー のオルバン首相のように、対ロシアの制裁案に拒否権の行使をちらつかせるなどして、 EU 内の合意はさらに難しくなるでしょう。 自由党 は プーチン大統領 が率いるロシアの与党と協力協定を結んでいました。こうしたロシアとの関係は懸念材料です。ただ、 オーストリア は 永世中立国 を維持し、多くの人々の アイデンティティ ーになっています。中立性は重要視されているので、主要政党がこれと違う立場をとろうとするのは非常に難しいと思います」  ―― 自由党 主導の政権はできるのでしょうか。  「最も重要な役割をするのは(ネハンマー首相が率いる) 中道右派 の国民党です。国民党だけが唯一、 自由党 との連立を考えうる政党であると思います。国民党が、 自由党 と組むのか、それとも( 社会民主党 などの)左派系やリベラルの政党と組むのかの主導権を握ることになります。国民党は 自由党 のキクル党首が参加する連立政権は拒否しています」  「国民党は過去にも 自由党 と政権を組み、いまも オーストリア の州レベルで連立を組んでいるところもあります。しかし、いずれも国民党が主導しています。ですので、国民党にとっては( 議席 数で下回る) 社会民主党 や 緑の党 などと組んだ方が、自分たちが主導できるので得策です」 (ウィーン=寺西和男)

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