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  • 2024年10月1日(火) きょうの潮流

    2024年10月1日(火) きょうの潮流  北欧出身のヨハンさん(仮名)は、母国の大学で日本語を学び始めたころ、講師からこうすすめられました。「日本語を勉強するなら、新聞を読むといい。そのうち一紙は『 赤旗 』を、もう一紙はどこでもいい」 ▼講師は「大手新聞は政権与党への忖度(そんたく)があるから、どこも似たようなものに。真実を知りたいなら『 赤旗 』を」と。ヨハンさんはネットで「 しんぶん赤旗 」を見つけ、読みはじめました ▼「 赤旗 」と他紙との違いがわかってきました。例えば 刑法改正報道 。 不同意性交等罪 の導入時、 右派系のメディアには“男性が冤罪(えんざい)で大変になる” という角度の記事が。対して「 赤旗 」は被害者に寄り添い加害者を裁く立場で一貫していました 不同意性交罪とは具体的にどんな罪ですか? 「同意しない意思を形成、表明、全う」することが難しい状態にさせる手段は、刑法176条に具体例が記載されています。 代表的なケースとしては、 暴行・脅迫を用いて性交等を行う場合や、睡眠時やアルコールの影響で相手の意識がない状態で性交等を行う場合 などが挙げられます。 Jul 13, 2024 ▼ フラワーデモやCo labo (コラボ)の活動を継続的に掲載 。「社会的に弱い立場の人たちの視点に立っている」。強く感じた点です ▼「 桜を見る会 」追及や学術会議問題でJCJの各賞を受賞した「 赤旗 」。「批判的な目線があるから、いい記事が書ける」。だから「やっぱり裏金問題ですよね。ほかのメディアより1年も前から報道していた」と、今回のJCJ大賞受賞を心から喜びます ▼「単に事件を報じるのではなく、なぜ起きたのか、誰が推進しているのかを書いています」と“推し”を語るヨハンさん。20年のJCPサポーターまつりに母国からネットで参加。昨年は現地・東京でリアル参加が実現しました。「日本には 批判 的なメディアが必要 です。 若い人たち にぜひ『 赤旗 』を読んでほしい」

  • 2024年9月30日(月) 比例は共産党 11ブロック 猛ダッシュ

    2024年9月30日(月) 比例は 共産党  11ブロック 猛 ダッシュ 2 議席 確保し3 議席 へ 南関東 (23)  定数1増の 南関東 ブロック(神奈川・千葉・山梨)で 日本共産党 は、 志位和夫 (70)=現=、 はたの君枝(67) =前=、さいとう和子(49)=元=、横山征吾(53)=新=の4氏を擁立し、2 議席 を絶対確保し、3 議席 奪還をめざします。 小選挙区 でも最大限候補者を擁立します。 Tweets by hatanokimie https://platform.twitter.com/widgets.js 自民党 は総裁選を利用した裏金問題の免罪キャンペーンを展開。 日本維新の会 や参政党も定数増を背景に、大量の候補者を擁立し、すでに激戦模様です。 共産党 は、 オスプレイ 配備や基地強化の最前線の 南関東 で平和の 議席 を守ろうと一気に活動を強め、県ごとやブロック合同での集会も計画。志位議長を迎えた神奈川・千葉での街頭演説をステップに飛躍をめざします。

  • 折々のことば:3221 鷲田清一 折々のことば 2024年10月1日 5時00分

    二つのモメントが私の中でギリギリと回転し、身が引き裂かれる。それはまた壮烈な充実感でもあった。 ( 岡本太郎 )      ◇  ものを作っている時は、「解(わか)られることなんて卑しい」と、意思疎通を拒むが、ものを考える時は逆に、己を隔て、「インテレクチュアルな筋に身を置」くと、前衛芸術家は言う。70年万博の「 太陽の塔 」の建設中も、「わが世界美術史」の連載に取り組む。時間がない時ほど「根源的な問題に身をぶつけたくなる」と。『美の呪力』から。

  • (社説)中国軍との緊張 力の誇示よりも対話を 社説 2024年9月30日 5時00分

    いくら「国際ルールにのっとっている」と自らのふるまいを正当化したところで、威圧の応酬を止めねば、いつかは不測の衝突に発展しかねない。高まる緊張を冷ます対話が尽くされるべきだ。  中国軍が25日、訓練用の模擬弾頭を搭載した 大陸間弾道ミサイル ( ICBM ) を発射し、ハワイ南方の公 海上 に落下させた。中国 国防省 は「 国際法 と国際慣例に沿っている」と説明。関係国に事前通告もした。しかし、見過ごすわけにはいかない。  中国は1980年に初の ICBM 発射実験を南太平洋に向けて行い、米ソに続く第3の ICBM 保有 国となって世界に衝撃を与えた。その後は内陸部で発射実験をしていたが、今回44年ぶりに太平洋に発射した意図は何か。  中国を念頭に置いた米英豪の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」への対抗だった可能性がある。中国軍は今回、台湾周辺に戦闘機を送り込む動きも見せた。米国を牽制(けんせい)しつつ、対台湾作戦を展開する想定の演習だったとも考えられる。  一方、中国軍は米国本土に届く ICBM を着々と増やしてきた。核弾頭はすでに500発以上を 保有 し、2035年には約1500発に達すると米 国防総省 はみる。  米国とロシアの間には、冷戦期から引き継ぐ形で核弾頭やミサイルなど運搬手段を管理する取り組みがあった。 ウクライナ 危機による対立で米ロの協働は行き詰まっているが、米中間には核軍備管理の枠組み自体がない。  アジア太平洋地域で対中不信が広がる起点には、増強ペースが速いうえに不透明な中国の軍拡がある。核・ミサイル技術の誇示ではなく、責任ある大国としてリスク低減への取り組みを先導する役割を中国は果たすべきだ。  中国の ICBM 発射と同じ日、日本の 海上自衛隊 の 護衛艦 が 台湾海峡 を通過した。通常、海自艦艇は台湾の太平洋側を通る。日本周辺で軍事活動を活発化させる中国への牽制として、今回初めて海峡を通過したという。  欧米諸国は 台湾海峡 を自由に通行できる国際水域と位置づけており、日本もこの見解に沿った。だが各国艦艇の頻繁な往来が中国軍を刺激し、不測の衝突が起きるおそれは十分にある。  軍と軍の相互牽制を通じて秩序作りを模索している、と肯定的に捉える見方はあろう。中国に対する意思表示も必要だ。しかし、武力の見せ合いは、やはり危険だ。重きを置くべきは外交・国防レベルの対話強化である。

  • 2024年9月30日(月) 石破総裁 安倍・岸田超え「同盟強化」

    2024年9月30日(月) 石破総裁 安倍・岸田超え「同盟強化」 米 シンクタンク に寄稿 改憲 実現 アジア版 NATO で核共有 自民党 の 石破茂 総裁は27日付で米 保守系 シンクタンク 「ハドソン研究所」に寄稿し、次期政権における安全保障政策の骨格を示しました。「日米同盟が基軸」であり「日米同盟を米英なみに引き上げることが私の使命だ」と表明。自らの手で 安倍・岸田政権を超える同盟強化を進める考えを示しました 。いっそう危険な段階に入りつつある 自民党政治 を一刻も早く終わらせることは急務です。  石破氏は、 ウクライナ がロシアに侵攻されたのは 北大西洋条約機構 ( NATO )に入っていなかったからだとして、中国を抑止するために「アジア版 NATO 」の創設を主張。さらに、中国・ロシア・ 北朝鮮 に対抗するために「アジア版 NATO 」で米軍の 核兵器 を「共有」すべきだと述べました。「 核兵器 のない世界」の流れに逆行するどころか、唯一の戦争 被爆 国・日本がアジア全域での核戦力強化を呼びかける異常事態です。  加えて、米軍の「核持ち込み」検討もあげ、国是である「 非核三原則 」見直しの考えも示しました。  石破氏は、安倍政権による 集団的自衛権 の行使容認や、岸田政権による「安保3文書」での「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の 保有 や 軍事費2倍化 をめぐり、「これらは 閣議決定 や個別法にすぎない」として、確実に実行するための「国家安全保障 基本法 」制定を表明しました。これに続き、 自民党 の悲願である 憲法 改定を行う と述べました。  石破氏は、2000年10月の米 超党派 報告書( アーミテージ ・ナイ報告書)で、米英の「特別な関係」をモデルとして、日米の「対等なパートナー」を提案したことに言及。日本は「米国と肩を並べて、 自由主義 陣営を共同防衛できる状況となった」と述べ、 米軍とともに海外で 武力行使 できる態勢が整ったとして 日米安保条約 の改定を訴えました 。  さらに、 日米地位協定 の改定も主張。グアムへの 自衛隊 駐留を提案しました。また、「 在日米軍 の負担軽減」のため、米軍基地の日米共同基地化を提唱。沖縄をはじめ、国際的にも過重な米軍基地による住民の「負担軽減」には一切言及せず、米軍の「負担軽減」を優先する考えです。「対等な同盟」といいながら、 対米従属そのもの です。

  • 30日の東京株式市場、一時1600円超安 〝石破ショック〟の様相呈す 2024/9/30 09:1(2)

    27日の東京株式市場は、総裁選の決戦投票直前で取引が終了。1回目の投開票では、追加利上げに否定的な 高市早苗 氏がトップとなったことから、取引の終盤にかけて円安株高が進んでいた。その動きが石破氏の当選で一気に巻き戻された格好だ。 石破氏は総裁選で金融政策運営について日銀の独立性を尊重すべきだと主張。また、金融所得課税の強化にも言及していた。石破氏は29日の NHK 番組で「金融の緩和傾向は維持していなかなければならない」と強調したが、 始値 を見る限り、株式市場は厳しい対応となっている。 市場は〝石破ショック〟の様相 円急騰、 日経平均株価 の 先物 は一時2000円超も急落 27日午後に投開票された 自民党総裁 選で、 石破茂 元幹事長(67)が選出されると、市場は敏感に反応した。日銀の追加利上げに肯定的な石破氏の当選が伝わり、東京 外国為替 市場では円相場が数分で1ドル=146円台から143円台まで急騰した。積極財政派の 高市早苗 経済安全保障担当相(63)が敗れ、 財政出動 による経済波及効果の期待が薄れたことで、 日経平均株価 の 先物 でも売りが急激に拡大。一時2000円超急落するなど、 市場は〝石破ショック〟の様相を呈している 。 同日の東京 外国為替 市場では円が対ドルで一時1ドル=142円台後半をつける場面もあった。また、国内債券市場でも、日銀の利上げ期待が高まり、 長期金利 の指標となる新発10年物 国債 は一時0・855%と、総裁選の結果発表前の0・805%から上昇した。石破氏は総裁選中、金融政策運営は「日銀の独立性を尊重」すべきとし、日銀の追加利上げに肯定的な姿勢を示していた。 また、同日の大阪取引所の夜間取引では 日経平均 先物 で12月物が3万7700円前後に急落。同日の 先物 清算 値(株価 終値 に相当)の3万9850円から 2000円超も安くなった 。 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「 財政再建 を重視し、株式の売却益などに課す金融所得課税の強化に意欲を示す石破氏の政策スタンスを、市場が嫌気した」と分析。 先物 主導で 日本株 の売りが膨らむ可能性が高く、週明けの 日経平均株価 にも下押し圧力が働くとみている。

  • (天声人語)中道保守とは何か 有料記事天声人語 2024年9月24日 5時00分

    ( 天声人語 )中道保守とは何か 有料記事 天声人語 常見陽平さんなど 2件のコメント  「わかる」とは「分ける」ことだと言われる。あれこれと境界線を引いたり、基準を設けたりして、別々のものだと区別する。そうして「ああ、判(わか)った」とか「ふむふむ、解(わか)る」とか言って、何やらわかったような気になる。人間とは、そんな生き物らしい ▼ 立憲民主党 の新たな代表に、 野田佳彦 元首相が選ばれた。党内の支持を集めたキーワードの一つは「中道保守」へのシフトだったという。来たる総選挙をにらみ、「穏健な保守層まで手が届くようにする」のだとか ▼野党の戦術論としては、十分に理解できる。幅広い野党との連携も視野に、支持層のウィングを広げる狙いなのだろう。ただ、そのぶん、与党との違いや対立軸が、ぼやけてしまったように思えるが、気のせいか ▼そもそも「中道保守」とは何だろう。わかるようで、わからない。まさか、 自民党政権 とたいして変わるわけではないので、安心して投票してください、とのアピールではなかろうに ▼ 何が右で、何が左なのかも不明瞭なのに、何が中道か。保守とは、何を守ろうとの立場を言うのか。区分しにくいものを、あたかも、きれいに分けたかのようにして、わかった気にさせる。そんな政治用語のあいまいさは、目の前にある問題の本質を見えにくくしていないか ▼確かなのは、いまのこの国には、 政権交代 の選択肢が必要だということだ。野党としての背骨はいったいどこにあるのか。 自民党 とは何が違うのか。そこははっきり、 明確 に、お願いしたい。 注目コメント試し読み 常見陽平 ( 千葉商科大学 准教授・働き方評論家) 2024年9月24日9時 33 分 投稿 【視点】 ■野党の役割とは何か 中道保守とは何か   野田佳彦 氏が 立憲民主党 の代表になった件について、賛否両論が SNS に投稿されている。言うまでもなく、野田氏以外の候補者を支持した人が批判するわけだが、特に枝野、吉田を支持した人、 自民党 に対して強い対立姿勢を示す人、 都知事 選で元 立憲民主党 の 蓮舫 を支持した人が批判している(ように見える)。 朝日新聞 も 天声人語 を通じて警鐘を乱打、とまではいかないが、疑問を呈している 。  野田氏を支持するかどうか、彼が代表になることの是非、賛否はいったん華麗にスルーして考える。この現象を読み解くことこそが、現在の日本の政治や言論空間を読み解く手がかりとなるだろう。   朝日新聞 は「中道保守」を「戦術」と捉え、「批判」している(ように読める)。ただ、 立憲民主党 が担うべきかどうかは別として、中道も立派なポジションである。中道というポジションは「戦術」ではなく、「戦略」である。戦略とはポジショニングが大事で、それは戦術レベルの話ではない。そう、戦略論の入門書の最初の方に高い頻度で書いてある。もっとも、 朝日新聞 の懸念はそれが「戦術」に見えてしまうということだろう。ここは報道機関として、取材を重ね、野田氏や関係者の声をもとに判断して頂きたい。  そもそも「保守」「リベラル」とは何だろうか。「右」と「左」を分ける補助線は何だろうか。その前提が確認されていない上で「中道保守」を議論しても、話はこじれてしまうのは目に見えている。  そして、野党とは何を目指すべきかという論点もある。この12年間、つまり第二次安倍政権以降、 政権交代 可能な野党は日本に事実上、存在しなかったと言っていい。野党は分裂を繰り返し、その分裂した先でもまとまりを欠いた。この12年間の 自民党 は不祥事のディスカウントショップとも言える状態で、あらゆる種類の不祥事があり、それが叩き売りのような状態にあった。何度でも 政権交代 が起こり得たが、そうならなかった。結果、政権にブレーキをかける存在、批判をすることによって、影響を与える存在にはなり得た。  なお、野党は批判してばかりという批判があるが、言うまでもなく、それはナンセンスである。批判と否定は異なる。批判とは吟味するということである。批判することは意味がある。よく対案を出せというこれまた批判があるが、疑問を呈し、ブレーキをかけることは立派な機能であるといえる。  しかし、批判する野党であって、 政権交代 可能な野党ではなかった。野田氏は 政権交代 可能な野党を再び目指すということだろう。  なお、 元総理であり、 旧民主党 代表だった野田氏が代表になることについて、時計が戻るかのような批判 もあるだろう。ただ、 民主党 と 立憲民主党 は異なる。そして、試行錯誤、模索を繰り返した先に、野田氏が就任することには意味がある。  枝野氏とは接戦だった。また、吉田氏の存在も大きい。中道保守一色にはならず、ある意味、第二次安倍政権のように、様々な 利害関係を調整したような党運営 が行われるのではないか。  一方、 朝日新聞 の懸念は、 野党第一党 としての立ち位置、機能だろう。「 中道保守 」というポジションは、 ジェネリック 自民党 になるということではないか、国民 民主党 や 日本維新の会 の違いは何なのか、という疑問もあるのだろう。まさに、この路線により 日本共産党 を排除したかたちでの、野党の共闘は現実味を増す。また、政策としての意義、 大義 はともかく(重要であるとは認識しつつも)、リベラル路線は必ずしも支持拡大にはつながらないという危機感もあるのだろう。  一方、 自民党 と違う視点で、さらには様々な視点を盛り込んだ上での、リベラル視点をいかに持ち込むか、一つの流れに国が突き進まないようにするにはどうすればいいのかというのが、 朝日新聞 の危機感であり、野田氏以外を支持した方の懸念だろう。この視点はたしかに持っておかなくてはならない。  さて、野田氏はどんな 自民党総裁 と向き合うのか。今後の構図からは目が離せない。連合や 共産党 との関係にも注目だ。  いつもは 天声人語 は全力で上書きするのだが、珍しく長くコメントしてしまった。5年ぶりの単著の締め切 り、来期の教材づくり、ワンマンライブの準備で大忙しでコメントプラスをサボっていた。これから、書きまくる。絶対にだ。 Facebookでシェアする Xでシェアする 伊藤昌亮 ( 成蹊大学 文学部 現代社 会学科教授) 2024年9月24日15時 22 分 投稿 【視点】 中道路線を積極的に再定義しようとした政権にイギリスの ブレア政権 があります。「小さな政府」でも「 大きな政府 」でもない「 第三の道 」を掲げ、教育による就労支援を軸とする「 ワークフェア 」を通じて「社会的包摂」を目指しました。 非正規労働者 の「 社会的排除 」が問題化し、リスキリングの議論などが活発化している現代の日本には、学ぶところも多いのではないでしょうか。実際、そこで採用されていた「給付付き税額控除」を導入する案などを野田氏は表明しています。 SNS の普及によって世論が分極化し、極端化しがちな現在だからこそ、中道は中途半端だからダメ、として退けてしまうのではなく、むしろ中道路線をどのように再定義し、再構築していくかという問題意識が重要なのではないでしょうか。とはいえ一方では、 中道路線そのものが極端化 していくという「 エキストリーム センター(極中道) 」という現象も指摘されており、注意も必要ですが。いずれにせよわれわれは、中道という立場について粘り強く考えていく必要があると思います。

  • (天声人語)リーリー、シンシンさようなら 2024年9月29日 5時00分

    人寄せパンダという言葉をはやらせたのは、 田中角栄 元首相だった。1981年。 ロッキード事件 の被告でありながら、都議選の応援で受けがいい。「人寄せパンダ」と自称して飛び回った。「さらし物になっていても、頼まれればこのようにちゃんと来る」と聴衆を笑わせたそうだ ▼首相在任中に来たランラン、カンカンへの、人々の熱狂ぶりを思い浮かべていたのだろう。パンダといえば行列、という連想はそこから始まったと言っていい。そして、いまも変わらぬ人気者である ▼長い間立ち尽くしても見られるのはほんの数分だけ。それでも、中国へ帰るリーリーとシンシンに最後の別れを告げようと、きのうの 上野動物園 には、徹夜組も含めて、開園前から長蛇の列ができていた ▼四川生まれの2頭は、もともと幼なじみだった。2011年、日本へやって来た直後に 東日本大震災 があった。育てた子どもは計3頭。コロコロとしたぬいぐるみのようなわんぱく、おてんばをあやす姿には、目を細くさせられた。この13年間と家族の歩みをだぶらせる人も少なくないだろう ▼2頭が旅立つきょうは、くしくも、1972年に 田中首相 や 周恩来 首相らが 日中共同声明 に署名した日にあたる。ランランとカンカンは、その記念に贈られたものだった 日本国政府 と 中華人民共和国 政府の共同声明  日本国 内閣総理大臣 田中角栄 は、 中華人民共和国国務院 総理 周恩来 の招きにより、千九百七十二年九月二十五日から九月三十日まで、 中華人民共和国 を訪問した。田中総理大臣には 大平正芳 外務大臣 、 二階堂進 内閣官房長官 その他の政府職員が 随行 した。 毛沢東 主席は、九月二十七日に 田中角栄 総理大臣と会見した。双方は、真剣かつ友好的な話合いを行った。田中総理大臣及び大平 外務大臣 と 周恩来 総理及び 姫鵬飛 外交部長は、日中両国間の国交正常化問題をはじめとする両国間の諸問題及び双方が関心を有するその他の諸問題について、終始、友好的な雰囲気のなかで真剣かつ率直に意見を交換し、次の両政府の共同声明を発出することに合意した。日中両国は、一衣帯水の間にある隣国であり、長い伝統的友好の歴史を有する。両国国民は、両国間にこれまで存在していた不正常な状態に終止符を打つことを切望している。戦争状態の 終結 と日中国交の正常化という両国国民の願望の実現は、両国関係の歴史に新たな一頁を開くこととなろう。日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。また、日本側は、 中華人民共和国 政府が提起した「復交三原則」を十分理解する立場に立って国交正常化の実現をはかるという見解を再確認する。中国側は、これを歓迎するものである。日中両国間には社会制度の相違があるにもかかわらず、両国は、平和友好関係を樹立すべきであり、また、樹立することが可能である。両国間の国交を正常化し、相互に善隣友好関係を発展させることは、両国国民の利益に合致するところであり、また、アジアにおける緊張緩和と世界の平和に貢献するものである。 千九百七十二年九月二十九日に北京で ▼声明には、こんな一文がある。「両国は、平和友好関係を樹立すべきであり、また、樹立することが可能である」。 日中間の波が穏やかならぬ今 、もう一度太字で掲げたい言葉である。

  • 2024年9月29日(日) 主張

    2024年9月29日(日) 主張 自民総裁に石破氏 日本を守るどころか危険増す 自民党総裁 選で 石破茂 元幹事長が選出されました。石破氏は総裁選で、「日本を守る」「国民を守る」などのスローガンを掲げました。しかし、訴えた政策を見ると、日本や国民を守るどころか逆に、日本の平和や国民の暮らしをいっそう危機に陥れるものです。 ■経済無策引き継ぐ  石破氏が総裁選政策集の「日本を守る」の項で筆頭に挙げているのは、「 憲法改正 」です。「国会での議論を促進し、総理在任中の発議を実現」すると表明しています。併せて重大なのは、 日米軍事同盟の強化とともに、アジア版 NATO ( 北大西洋条約機構 )を提唱 していることです。 北大西洋 条約 は、加盟国に対する武力攻撃を 全加盟国への攻撃とみなし 、 集団的自衛権 を行使して、攻撃を受けた加盟国を援助すること を定めています。米国が2001年に 9・11 テロを口実に アフガニスタン を侵略した際、他の NATO 諸国も同条約に基づいて部隊派遣などを行いました。  石破氏は27日の記者会見で「( NATO のような)集団安全保障の本質は 義務 だ」と強調しました。石破氏の主張する 改憲 とアジア版 NATO の狙いは、海外での米国の戦争を支援する 集団的自衛権 の行使を全面的に可能にすることであり、その「義務」化です。 アジア地域の軍拡競争をあおり、緊張をさらに激化させる危険な道に踏み込む ことは許されません。  石破氏は「国民を守る」として「物価に負けない賃上げ」などを主張しています。しかし、27日の会見でも、物価高騰の中で「経済無策」と批判を浴びている 岸田文雄 政権の経済政策を継承する立場を明確にしました。しかも、今の物価高をもたらした「異次元の金融緩和」など アベノミクス への反省も、解決の具体的な展望も示していません。  事故が起これば国民に取り返しのつかない被害を及ぼす 原発 についても「利活用」を主張しています。 ■国民の不信拭えず  今回の総裁選は、岸田首相の政権投げ出しの下で行われました。  岸田氏が総裁選不出馬を表明した8月の記者会見で理由として挙げたのは、 統一協会 と 自民党 議員との癒着、党派閥の 政治資金パーティー をめぐる裏金事件で「国民の政治不信」を招いたことです。  一方で、岸田氏は、 統一協会 と 自民党 との組織的関係を否定し、裏金事件も全容解明を拒否してきました。石破氏も、 統一協会 との癒着も、裏金事件も再調査に後ろ向きの姿勢を示しています。 金権腐敗政治の元凶である企業・団体 献金 の禁止 にも背を向けています。これでは、国民の不信は拭えません。  石破氏は10月1日召集の 臨時国会 で首相に指名され、新内閣を発足させる見込みです。 衆院 解散・総選挙については「野党とも論戦を交わした上で(国民に)判断をもらいたい」とする一方、「なるべく早く審判を受けなければならない」とも述べています。 臨時国会 では、 予算委員会 を含め、十分な時間を取って審議し、総選挙に向け国民に判断材料を示すことが必要です。 日本共産党 は、 自民党政治 のゆがみをもとから変える大改革を訴え、必ず躍進する決意 です。

  • 2024年9月29日(日) 自民行き詰まり変わらず

    2024年9月29日(日) 自民行き詰まり変わらず 朝まで生テレビ  山添氏が強調 日本共産党 の山添拓政策委員長・ 参院 議員は27日放送の テレビ朝日 番組「 朝まで生テレビ !」に出演し、裏金事件などで 自民党 への国民の不信が高まるもとでの政治のあり方について、各党国会議員らと議論しました。  山添氏は、 自民党総裁 選で 石破茂 氏が選出されたことについて、「 自民党 の行き詰まりを改めて浮き彫りにした」と発言。 統一協会 との癒着や裏金事件によって 自民党 が国民の信頼を失い、 岸田文雄 首相が「自ら身を引くことが信頼回復の第一歩」だと辞意を示した以上、新総裁には真相解明が求められるにもかかわらず、石破氏は口にしていないと指摘 し、「 自民党政治 そのものが変わるということにはならない」と強調しました。  山添氏はさらに、「まだ解明されていないことがある」として、裁判の証言によって新たに 麻生派 による裏金づくり疑惑が生じていることを指摘。「だれが、いつ始めて、何に使ってきたのかを明らかにしなければ、国民の信頼は到底回復しない」と批判しました。 立憲民主党 の代表選について、山添氏は、 野田佳彦 代表が安保法制=戦争法の廃止の立場を変化させていることを懸念 。 集団的自衛権 の行使容認は 立憲主義 に反する との立場を原点に、市民と野党の共闘をつくってきたと説明し、「ゆるがせにできない重大な問題だ」と強調しました。  外交・安全保障の話題で、日米同盟に代わる選択肢を問われた山添氏は、軍事同盟に頼らず 対話の枠組みを築いている 東南アジア諸国連合 ( ASEAN )による取り組みを対案として提示 。沖縄の米兵による少女暴行事件と岸田政権による隠ぺいなど、日米同盟のもとで起こっている矛盾を示し、「 少女の尊厳も守れなくて 、『抑止力のために、日米同盟絶対だ』と。それはやはり 思考停止 だ」と反論しました

  • 2024年9月29日(日) 平和な日本 実現しよう

    2024年9月29日(日) 平和な日本 実現しよう 母親大会開幕 和歌山で初  「 核兵器 のない世界を」「 ジェンダー 平等を」と女性たちがさまざまな願いと運動を持ちより、学び、交流する第69回日本母親大会in和歌山(同実行委員会主催)が28日、 和歌山市 で始まりました。今年はビキニ水爆被災70年。 第五福竜丸 を建造した 同県での開催は初めて です。  この日はオンラインを併用して全体会が開かれ、「 核兵器 も基地も 原発 もない平和な日本の実現を」との決議とアピールを満場の拍手で採択しました。  大会代表委員の舟橋初恵さんは主催者あいさつで、 自民党 の総裁交代は看板を替えただけだと批判し「総選挙で『戦争する国づくり』を進める 自民党政治 を大本から変えよう」と呼びかけました。  東京都立 第五福竜丸 展示館 学芸員 の安田和也さんが記念講演しました。多くの漁船や市民生活に影響を与えたビキニ事件のあらましを述べ、 2060回以上もの核実験 で被ばくした世界のヒバクシャが人体実験の犠牲となったと告発。「 第五福竜丸 は核も戦争もない世界にいかりを下ろすとき、初めて航海を終えることができる。平和な港をめざして航海しよう」と結びました。  「今日の運動」として、和歌山と全国のたたかいを交流。「 改憲 やめよ! 9条守る」運動の先頭に立とうとプラカードを高くかかげました。和歌山は 原発 建設計画やカジノ計画をはね返した運動などを構成劇で報告。石川の代表は、 能登半島地震 からの復興も進まない中での豪雨災害で「 心が折れる ような状態 です」と述べ、支援を訴えました。沖縄の代表は、米兵による少女暴行事件と隠ぺいは許せないと述べ「全国で抗議の声をあげよう」と呼びかけました。 岸本周平 和歌山県 知事のメッセージが代読され、 和歌山県 地評の武田正利議長が来賓あいさつ。第70回日本母親大会は来年9月28、29日、東京で開催すると発表しました。

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